研究分担者 |
石黒 覚 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (30137244)
小林 晃 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80261460)
高田 龍一 独立行政法人国立高等専門学校機構松江工業高等専門学校, 環境・建設工学科, 教授 (00321472)
村上 章 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (80157742)
篠 和夫 高知大学, 農学部, 教授 (30036751)
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研究概要 |
本研究課題は,社会基盤ストックとしての農業水利施設を管理・保全する上での問題点を整理し,農業水利施設の機能診断・管理・保全のための性能評価手法を明らかにすることを目的に実施した。得られた研究成果は,次のとおりである。 ●供用開始から数十年を経過した農業用水路コンクリートでの調査結果から,中性化の予測及び診断方法の検討を行った。 ●凍害による劣化であるスケーリングの評価方法を検討し,あわせて超音波法による凍害診断方法の検討を行った。 ●不攪乱の堤体サンプルと練り返して密度が同程度になるよう締め固め直した試料について三軸試験を行い,ため池堤体の力学特性の経年変化を検討した。 ●6つの異なる性質の底泥を用いて,その物理・化学特性,粘土鉱物の元素量や強度,透水性を検討した。 ●老朽化による漏水により改修工事が行なわれている溜池を対象に比抵抗電気探査を実施し,測定結果から推定される改修部と未改修部の比抵抗分布を比較することにより,対象堤体の遮水性の評価を行った。 ●透水係数の空間不均質性を地盤統計学の一手法であるOBKによってモデル化し,地下水モデルの透水係数分布として組み込んで同定することで,同定解の非適切性を克服する手法を検討した。 ●超音波法によるひび割れ深さ推定式の誘導過程及び適用条件を明らかにし,加えて発・受振子の最適設置位置を定めるための条件式を導いた。 ●土構造物の非破壊検査としての打音法を客観的に行う手法の開発と土構造物に適用できる簡便な弾性波による手法を検討した。 ●ある農業用水路における水路網の分布状況をGISにより把握し,農業用水路のLCC算出に向けての検討を行った。
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