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2004 年度 実績報告書

高CO_2濃度下でのクリーン開発メカニズム(CDM)を考慮した植林用樹種の炭素固定

研究課題

研究課題/領域番号 16380171
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

清田 信  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90117995)

研究分担者 北宅 善昭  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (60169886)
鱧谷 憲  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (30264815)
中村 彰宏  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (20264814)
渋谷 俊夫  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (50316014)
キーワード光合成速度 / 蒸散速度 / 炭素固定 / CO2濃度 / 根圏環境 / 植林 / クリーン開発メカニズム
研究概要

1.CO_2濃度上昇に伴う植林用樹木のガス交換量の評価
携帯用光合成、蒸散速度測定装置(LI6400)を用いて秋季に大学構内の緑化樹種(24種)の光合成および蒸散速度を求めた。結果はCO_2濃度350ppmで光合成速度は3〜12μmol CO_2 m^<-2>s^<-1>で、CO_2濃度700ppmでは光合成速度は5〜16μmol CO_2 m^<-2>s^<-1>であった。また、蒸散速度はそれぞれ0.5〜3.5mmol H_2O m^<-2>s^<-1>、0.3〜3.3mmol H_2O m^<-2>s^<-1>であった。この結果を参考に今後環境緩和能について検討する。
2.植物-土壌系におけるCO_2収支
カラマツ林内の層別のCO_2吸収を渦相関法によって計測した。その結果、林床植生や優占樹木によるCO_2吸収量の評価、さらに土壌呼吸量の寄与度など分別の可能性が示唆され、今後は植林地におけるCO_2収支の解析に供するデータを得る。
3.環境条件の改善が植林用樹木のCO_2吸収量および生長に及ぼす影響
コナラ、スダジイを用いて、土壌組成を変化させた根圏環境の改善による生長への影響を検討した。真砂土に赤玉土を約15%混入することによって光合成速度、生長が増した。今後は地下部への炭素固定も考慮した根圏の環境改善法を考える必要がある。
4.CO_2濃度上昇時に高い光合成速度を有する樹種の探索
クチナシ、ナンキンハゼの光合成速度はCO_2濃度350ppm下で11〜12μmol CO_2 m^<-2>s^<-1>、700ppm下で15〜17μmol CO_2 m^<-2>s^<-1>と比較的高かったが、沖縄県の海浜に育つモンパノキはCO_2350ppm下で18±4μmol CO_2 m^<-2>s^<-1>(11月上旬測定)、700ppm下で約30μmol CO_2 m^<-2>s^<-1>と前者を大きく上回り、興味のある結果が得られた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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