研究課題/領域番号 |
16380189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
都築 政起 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (70212058)
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研究分担者 |
石川 明 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (20211724)
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キーワード | ニワトリ / 量的形質 / QTL解析 / 家系 / 染色体マッピング / DNAマーカー / オオシャモ / 白色レグホーン |
研究概要 |
大シャモ雄と白色レグホーン雌に基づくF_2リソースファミリーを用いて、各種量的形質に関するquantitative trait loci(QTL)解析を行った。DNAマーカーにはマイクロサテライトマーカーを用いた。PCRを行った後、自動DNAシークエンサーを用いてマーカータイピングを行った。QTL解析に先立ち、MAP MAKER EXPソフトウエアーを用いて、コサンビの地図関数に基づいてマーカー連鎖地図を作成した。QTL解析にはQTL Cartographerソフトウエアーを使用した。解析の対象とした形質は次の通りである。初産日齢;300および400日齢時における産卵率、卵重、卵殻重、卵黄重ならびに卵白重;300日齢時の卵殻強度、卵黄高、卵白高、濃厚卵白の長径および短径、卵黄の長径および短径、卵殻厚ならびに卵殻色(L*、a*、b*値);20週齢時の生体重量、屠体重量、生殖腺重量、肝臓重量、脚長、屠体率ならびに生殖腺率;20週齢時の腿肉、胸肉およびササミにおけるpH値、ミオグロビン含量ならびに肉色(L*、a*、b*値)。 これらの形質のうち、初産日齢、卵殻L*値および卵殻b*値に関し、suggestiveレベルのQTLが検出された。それぞれ、第2、第3および第4染色体上に検出された。また、300日齢時産卵率では第4染色体上に、400日齢時産卵率では第3および第4染色体上に、300日齢時の卵黄重では第4染色体上に、それぞれhighly significantレベルのQTLが検出された。一方、これら以外の形質に関してはsuggestiveレベルを超えるQTLは検出されなかった。しかしながら、今後供試個体数および使用マーカー数を増加させることにより、さらに多くのsignificant QTLを検出することができると考えられた。
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