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2004 年度 実績報告書

網羅的遺伝子解析による体細胞クローン発生異常の追究

研究課題

研究課題/領域番号 16380192
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京農業大学

研究代表者

河野 友宏  東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80153485)

研究分担者 今井 裕  京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10303869)
外丸 祐介  実験動物中央研究所, 飼育技術研究室, 主任研究員 (90309352)
キーワードクローン / 遺伝子発現 / 核移植 / 発生異常
研究概要

1)リプログラミング因子の探査
未受精卵および活性化卵子それぞれ3000個を用いてサブトラクション解析を実施した。これらは、SMATR法によりcDNA合成、ついで増幅したのち、サブトラクションを実施して、サブトラクションライブラリーを作成した。Differential Screeningを行い、発現量の差が有意であると推定された候補遺伝子709の塩基配列を決定した。塩基配列が判明した682遺伝子についてはBLAST解析し、重複する遺伝子を除外し268遺伝子を特定した。現在、それら遺伝子の発現が、真に差次的発現を示すか否かについて検討を進めている。ESクローン胚盤胞およびコントロール胚盤胞それぞれ120個よりサブトラクション解析を実施した。Differential Screeningを行い、発現量の差が有意であると推定された225の候補遺伝子の塩基配列を決定した。塩基配列が判明した220遺伝子についてはBLAST解析して、遺伝子を特定した。
2)単一胚における遺伝子発現解析
初期胚における遺伝子発現解析を単一胚で行うための条件設定を行い、2細胞期および胚盤胞期の正常胚で特徴的に発現している2種類のマーカー遺伝子(MuERV-L, Oct-4)の発現を核移植胚と体外受精胚で比較した。なお、MuERV-L遺伝子はマウスゲノム内に存在するレトロウイルス様の遺伝子であり、マウス胚ゲノムの活性化にともなって最も早く発現してくる遺伝子として我々が同定したものである。その結果、核移植胚における遺伝子(MuERV-L)発現の量的な異常が2細胞期の段階で既に起こっていることを見いだした。また、ディファレンシャル・ディスプレー法を用いた網羅的遺伝子発現解析において、2細胞期の核移植胚と体外受精胚との間に差次的発現を示すと思われる遺伝子を数種類同定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Nuclei of oocytes derived from mouse parthenogenetic embryos are competent to support development to term.2004

    • 著者名/発表者名
      Niwa K, Takano R, Obata Y, Ogawa H, Kono T. et al.
    • 雑誌名

      Biol Reprod. 71

      ページ: 1560-1567

  • [雑誌論文] Rapid replacement of somatic linker histones with the oocyte-specific linker histone H1foo in nuclear transfer.2004

    • 著者名/発表者名
      Teranishi T, Tanaka M, Kimoto S, Kono T, Yoshimura Y, et al.
    • 雑誌名

      Dev.Biol. 266

      ページ: 78-86

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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