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2005 年度 実績報告書

野生のニホンジカは人あるいは他の動物種の感染源になり得るか?

研究課題

研究課題/領域番号 16380202
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 正嗣  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (90216440)

研究分担者 堀内 基広  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (30219216)
木村 享史  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 助教授 (90261338)
有川 二郎  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10142704)
横山 真弓  兵庫県立人と自然の博物館, 自然環境マネジメント研究部, 研究員 (50344388)
キーワードニホンジカ / 野生動物 / 感染症 / ウィルス性肝炎 / 食中毒 / 家畜衛生 / 野生動物管理 / 狩猟
研究概要

1.血清の収集を継続して行った,その結果,ニホンジカ由来の血清の総計は,北海道では199例,岩手県では122例,兵庫県では175例に達した.また,生態学的にニホンジカと関連深いニホンイノシシについても,41例の血清を入手することができた.
2.1のサンプルでは,ELISA法(374例)とウエスタンブロット法(ELISA吸光度が0.6以上の73例)を用いE型肝炎ウイルスに対する抗体価の測定を行った.昨年度と同様,ウエスタンブロット法においても,陽性と判断される個体は認められなかった.
3.E型肝炎については,家畜との関連性を知るため,北海道内で採取されたブタ(1,274例)とウシ(2,190例)の血清を対象に2と同様の調査を行った.その結果,8例のブタのみでウエスタンブロット陽性が確認された.
4.北海道産の175個体から得た糞便を用い,ベロ毒素産生性大腸菌,サルモネラ,カンピロバクター,リステリアの保菌状況を検査した.サルモネラとカンピロバクターでは全個体での陰性が確認されたが,ベロ毒素産生性大腸菌とリステリアについては,それぞれ4例で陽性例が認められた.同大腸菌が認められたのは観光客の入れ込みが極めて多い地域であったことから,何らかの形で「人間社会との接触度の強さ」が影響していることが示唆された.
5.北海道産の155個体から得た糞便を用い,ヨーネ菌用培地を用いてヨーネ菌の検出を試みた.5か月経過後の現時点でばコロニーは観察されていない.同サンプルについては,ヨーネ菌DNAの検出試験も進行中である(市販のヨーネ菌DNA抽出試薬「ヨーネフレップ」を使用).
6.ダニ媒介性の感染症(脳炎,日本紅斑熱,ライム病),ブルセラ病,レプトスピラ症に関する分析も現在進行中である.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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