研究課題/領域番号 |
16380210
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大和 修 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (80261337)
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研究分担者 |
落合 謙爾 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (80214162)
遠藤 大二 酪農学園大学, 獣医学部, 助教授 (40168828)
松木 直章 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40251417)
前出 吉光 東京大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (40002084)
山崎 真大 東京大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (40322846)
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キーワード | ライソゾーム蓄積病 / 動物モデル / ガングリオシドーシス / セロイドリポフスチン症 / 遺伝病 / スクリーニング |
研究概要 |
1.GM1ガングリオシドーシスのフィールドにおける予防・制圧 すでに確立している簡易迅速スクリーニング法を利用して、柴犬における本疾患の原因変異を、北海道および東北地方で調査した。その結果、約3%の犬がヘテロ接合体キャリアであった。 2.犬および猫のSandhoff病モデルの確立 正常および発症個体の犬および猫のHEXB遺伝子の配列をおよそ90%程度解読したが、現在までに原因変異の同定に至っていない。しかし、猫のSandhoff病のキャリアについては、白血球β-hexosaminidase活性の低下に基づいて摘発できたため、キャリアを同定してモデル家系を維持することに成功した。 3.セロイドリポフスチン症の生前診断法の開発 本疾患の発症個体の肝臓から蓄積物質であるmitchondrial ATP synthase subunit cを単離精製して、これを兎に免疫して抗血清を作成した。この抗血清は蓄積物質を認識するため、現在ELIZAでの測定系を開発中である。 4.国内牛のライソゾーム病における疾患の特定 2001年に国内で初めて、何らかのライソゾーム病を発症して死亡した牛が発見された。この牛の臓器を分析した結果、この牛の臓器に蓄積している物質がシアル酸結合オリゴ糖およびGM3ガングリオシドであることが判明した。その結果、この牛の疾患がガラクトシアリドーシスあるいはシアリドーシスであることが示唆された。
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