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2004 年度 実績報告書

マイケル-アルドール連続反応を用いた多不斉中心同時構築法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16390009
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

片岡 貞  岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (00082975)

研究分担者 岩村 樹憲  岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (70184900)
渡辺 真一  岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (40275095)
水野 和美  岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (50363891)
キーワードマイケル反応 / アルドール反応 / 連続反応 / チオアミド / アルデヒド / アセタール / ルイス酸 / 不斉合成
研究概要

平成16年度研究実施計画に基づき、以下の事項について研究した。
1.チオラクタムを用いる多点不斉誘起マイケル環化-アルドール反応の検討
N-シンナモイル-オキサゾリジン-2-チオンの4位又は5位に不斉点を持つ原料を用いて、ルイス酸存在下、アルデヒドの反応を検討し、新たに4つの不斉中心を有する三環系の化合物を高い化学収率、高いジアステレオ選択性を持って合成した。アセタールはルイス酸によってα-アルコキシカルボカチオンを生成するので、ルイス酸にマイケル-アルドール反応の触媒とカルボカチオン発生剤の2つの役割を持たせ、N-シンナモイル-オキサゾリジン-2-チオンとアセタールとの反応を検討したところ、高化学収率、高立体選択的に2-(α-sulfanylbenzyl)-3-methoxypropionic acid誘導体が得られた。
2.生成物の変換と不斉補助基の再利用の検討
アルデヒドとの反応生成物である三環系化合物はアルカリには安定で反応しないが、酸によって加水分解されたので、それの不斉補助基を除去すべく種々の反応を試みたが、逆アルドール反応や逆マイケル反応を制御して補助基を切り離すことは出来なかった。そこでSH基をメチル化した後、緩和な条件で保護基を除去できる検討を行い、NaBH_4で還元的に除去できることを見出した。アセタールからの生成物についても現在検討中である。
3.チオアミドと電子不足アルケン、アルデヒドの分子間不斉マイケルアルドール反応の検討
この項目については、今回の申請で初めて検討を行った。チオアミドのうち、チオール型と互変異性体をとることの出来るものについては、塩基性条件下でマイケル付加を行い、次いでルイス酸を用いてエノラートを発生させ、アルデヒドとアルドール反応を行うことに成功した。更に種々のチオアミドについての検討、不斉反応への応用などは次年度で引き続き行う課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Chalcogenide-Lewis Acid Mediated Tandem Michael Aldol Reaction2005

    • 著者名/発表者名
      片岡 貞, 木下博紀
    • 雑誌名

      European Journal of Organic Chemistry

      ページ: 45-58

  • [図書] Comprehensive Organic Functional Group Transformations II Vol.22004

    • 著者名/発表者名
      片岡 貞, 渡辺真一(分担執筆)
    • 総ページ数
      1250
    • 出版者
      Elsevier/Pergamon

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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