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2006 年度 実績報告書

マイケル-アルドール連続反応を用いた多不斉中心同時構築法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16390009
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

片岡 貞  岐阜薬科大学, 薬学部, 名誉教授 (00082975)

研究分担者 岩村 樹憲  岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (70184900)
渡邉 真一  金城学院大学, 薬学部, 助教授 (40275095)
キーワードタンデム(連続)反応 / マイケル反応 / アルドール反応 / アルデヒド / アルドール / チオン / ルイス酸 / 不斉合成
研究概要

1.ルイス酸による立体選択性の規制を解明:BF_3・Et_2O存在下でのN-シンナモイル-4(S)-イソプロピルオキサゾリジン-2-チオン4を用いたタンデムマイケル-アルドール反応から目的の三環系化合物を収率良く得た。この反応で硫黄のマイケル付加によって生じる不斉中心はRの絶対配置であった。一方、n-Bu_2BOTf存在下での反応は、マイケル付加によって生じる不斉中心はSの絶対配置であった。この結果に基づいて、本反応の機構をマイケル付加、アルドール反応に分けて考察した。
反応中間体のイミニウム塩を単離し、それを用いてアルドール反応の段階の立体制御について検討したが、反応条件下で逆マイケル反応が進行し、目的を達成することができなかった。核間にメチルなどの置換基を導入した化合物の合成にも成功しているので、これを用いてアルドール反応を行っていく予定である。
2.分子間不斉マイケル-アルドール反応の検討:環状のチオカルバマートやチオ尿素型の配位子の環炭素に不斉点を有する化合物や窒素原子上に不斉置換基を有する化合物を数種合成し、それらとルイス酸の組合せにより、マイケル-アルドール反応を検討し、収率良く(最高80%)、従来よりも短時間(1.5-20h)で反応を進行させることができた。現段階で不斉収率43%eeを達成しているが、更なる不斉収率の向上を目指して新しい不斉配位子の検討を行っている。
3.反応生成物の利用:昨年の成果を利用して、2位置換基の1'位,2位,3位の3箇所に連続した不斉点を有する2-ベンジル-3-スルファニル-1-プロパノールを合成することができた。不斉N-アシル化反応については種々検討したが、高い不斉収率で進行する反応が見つかっていない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] カルコゲン官能基を有するα,β-不飽和カルボニル化合物と求電子剤の連結反応2006

    • 著者名/発表者名
      片岡 貞
    • 雑誌名

      岐阜薬科大学紀要 55

      ページ: 1

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Asymmetric Tandem Michael-Aldol Reactions between 3-Cinnamoyl-oxazolidine-thiones and aldehydes2006

    • 著者名/発表者名
      H.Kinoshita
    • 雑誌名

      Chemistry A European Journal 12

      ページ: 3896

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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