研究課題/領域番号 |
16390018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
五十嵐 一衛 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (60089597)
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研究分担者 |
柏木 敬子 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (80169424)
西村 和洋 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (60302569)
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キーワード | ポリアミン / モジュロン / 蛋白質合成 / 細胞増殖 / NMDA受容体 / チャネルブロッカー / AQポリアミン |
研究概要 |
1.大腸菌のポリアミン生合成酵素欠損株をポリアミン存在下あるいは非存在下培養し、ポリアミンにより合成促進を受ける蛋白質として、栄養源としてオリゴペプチドを細胞内に取り込む際に必要なオリゴペプチド結合蛋白質(OppA)、アデニル酸シクラーゼ、並びにRNAポリメラーゼσ^<38>の3種をこれまでに同定した。これらポリアミンにより翻訳レベルで発現調節を受ける遺伝子群をポリアミンモジュロンと命名し、本年度は更なる探索を行ったところ、rRNA、tRNAの転写及びエネルギー産生に関与する数種の遺伝子の転写調節を行うFis蛋白質と鉄輸送オペロンの転写因子FecI(σ^<18>)蛋白質の合成がポリアミンにより翻訳レベルで促進を受けることが明らかとなった。Fis mRNA及びFecI mRNA共に開始反応に重要なSD配列の存在が明瞭でなかったので、明確なSD配列を持つ変異mRNAを構築してFis及びFecI合成を行ったところ、ポリアミンによる合成促進が消滅した。従って、弱いSD配列の構造をポリアミンが変えることにより、Fis及びFecI合成が促進を受けることが明らかとなった。 2.NMDA受容体の新しいチャネルブロッカーとして、アントラキノンスペルミジン(AQ34)誘導体を同定した。AQ34はAMPA/Kainate受容体活性を阻害せず、NMDA受容体の特異的チャネルブロッカーであったこのAQ34を用いてNMDA受容体の構造を検討したところ、NR1(Asn616)とNR2B(Asn616)がチャネルの最も狭い部位に位置すること、並びにAQ34のAQの部分がこの最も狭い部分と結合し、スペルミジンtailは細胞質側に位置することが明らかとなった。
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