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2004 年度 実績報告書

水分移動組織特異的新規蛋白質parchorinの病態生理学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16390044
研究種目

基盤研究(B)

研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

漆谷 徹郎  国立医薬品食品衛生研究所, 医薬基盤研究施設, プロジェクト長 (40262159)

研究分担者 菅野 純  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 部長 (90186172)
キーワードparchorin / ノックアウトマウス / 胃酸分泌 / 唾液分泌 / コンディショナルノックアウト
研究概要

本研究の目的は,新規蛋白質parchorinの機能の解明を通じて,parchorinを創薬のターゲットとして提案することである。そのためにparchorinノックアウトマウスの作成とその解析を通じて、ヒトにおける遺伝性疾患の可能性、およびparchorinの機能修飾による創薬の可能性を探る。
前年度までに作成したキメラマウスから,FLP-Frtにより薬剤選択に使用したNeomycin耐性遺伝子,及びCre-loxPによりparchorinのexon1をそれぞれ掛け合わせにより除き,得られたヘテロマウスを掛け合わせることにより,parchorinのホモノックアウトマウスを作製した.誕生したのは本年度7月であるが,ジェノタイピングの結果,ホモ体が誕生していた.従って,parchorinの欠損はembryonic lethalではなく,生存に必須ではないことが判明した.現在のところ,ノックアウトマウスの性比は極端に雌に偏っているが,parchorinが雄の発生・成長に必須であるかどうかを判定するにはもっと例数を重ねる必要があろう.バッククロスを行わない状態では,成長曲線を単純には比較できないが,ノックアウトマウスは極端な障害を示さず成長し,かつ雌雄とも生殖能力があり,雌の哺乳能力も損なわれてはいなかった.現在はバッククロスを重ねつつ繁殖させ,加齢による障害発生の可能性を検討する計画である.それは,陰イオンチャネルやトランスポーターの欠損により加齢による視力・聴力・生殖障害を発症する例があるからである.現在の予定では,1年以上飼育したホモマウスの視覚・聴覚検査を行った後,剖検し,水輸送組織を中心に組織学的精査を行う.また,繁殖させたノックアウトマウスを用い,in vitroで胃酸分泌,唾液分泌などの分泌機能を検査することにしている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Toxicogenomics : Japanese Initiative. Handbook of Toxicogenomics.(Ed.by J.Borlak)2005

    • 著者名/発表者名
      T.Urushidani, T.Nagao
    • 総ページ数
      623-631
    • 出版者
      Wiley-VCH

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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