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2004 年度 実績報告書

造血幹細胞から胸腺リンパ球への系統分化を決定する因子

研究課題

研究課題/領域番号 16390045
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 恒敏  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90004746)

研究分担者 曽我 浩之  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20282121)
松谷 隆治  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70372290)
鈴木 隆二  国立相模原病院臨床研究センター, 室長 (70373470)
キーワード胸腺 / 造血幹細胞 / 系統分化 / 微小環境 / サイトカイン / Tリンパ球
研究概要

我々はCTSマウス(成熟T細胞が胸腺から移出する機構が欠陥)胸腺で、顆粒球や、赤血球が以上に多く存在することを見いだした。この結果は胸腺に移入する細胞はまだ系統分化が決定されていない「造血幹細胞」の段階のものである可能性が考えられる。本研究ではCTSマウスでの所見に基づいて、(1)CTSマウス胸腺における多系統の造血現象を分析し、さらに、(2)CTSマウス胸腺に存在すると考えられる造血幹細胞の分離と同定を試みる。さらに、(3)造血幹細胞が胸腺への移入後に、胸腺内のどのような因子や支質細胞によって、胸腺リンパ球への系統分化が決定されるのかを解明することが目的である。
本年度の成果:
1.CTSマウス胸腺胸腺における多系統造血現象の解析
1.1.免疫組織学による確認:造血系未熟細胞のマーカーを用い、それらに陽性に染まる造血系未熟細胞がCTS胸腺に検出された。赤芽球系は被膜付近の皮質に少量のクラスターとして、顆粒球系、食細胞系はいずれもやや散在性に皮質に観察された。
1.2.電子顕微鏡による観察:透過型電子顕微鏡により、顆粒球系(好中球系、好酸球系)、赤芽球系(網状赤血球、成熟赤血球)および巨核球が確認された。特に巨核球を電顕で胸腺に確認したのは報告にない。
2.CTSマウス胸腺の微小環境(造血支持能)の解析
造血に関与するとされるいくつかのサイトカインの発現パターンをRT-PCR法や免疫組織化学などで検索した。CTSマウス胸腺は通常マウスと同様に造血支持能力を持ち、それは被膜直下の皮質で著しいことが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Accumulation of intestinal intraepithelial lymphocytes in association with lack of polymeric immunoglobulin receptor.2005

    • 著者名/発表者名
      Yamazaki, K., Shimada, S., Kato-Nagoka, N., Soga, H., Itoh, T., Nanno, M.
    • 雑誌名

      Eur.J.Immunol. (In press)

  • [雑誌論文] DNA fragmentation and detachment of enterocytes induced by anti-CD3 mAb-activated intraepithelial lymphocytes.2004

    • 著者名/発表者名
      Yaguchi, K., Kayaba, S., Soga, H., Yamagishi, M., Tamura, A., Kasahara, S., Itoh, T.
    • 雑誌名

      Cells Tissue Res. 315

      ページ: 71-84

  • [雑誌論文] Evidence for existence of oligoclonal tumor-infiltrating lymphocytes and predominant production of T helper1/cytotoxic 1 type cytokines in gastric and colorectal tumors.2004

    • 著者名/発表者名
      Matsutani, T., Shiiba, K., Yoshioka, T., Tsuruta, Y., Suzuki, R., Ochi, T., Itoh, T., Musha, H., Mizoi, T., Sasaki, I.
    • 雑誌名

      Int.J.Oncol. 25

      ページ: 133-141

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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