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2005 年度 実績報告書

胚における血管網形成因子の同定と再生医学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16390049
研究機関岩手医科大学

研究代表者

人見 次郎  岩手医科大学, 医学部, 教授 (00218728)

研究分担者 磯貝 純夫  岩手医科大学, 医学部, 講師 (60212966)
加茂 政晴  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (40214564)
幅野 渉  岩手医科大学, 医学部, 助手 (50332979)
東海林 亙  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (40250831)
キーワード血管 / リンパ管 / 血球分化 / 血管伸長ガイダンス因子 / 転写因子 / ゼブラフィッシュ / 二光子顕微鏡 / イメージング
研究概要

目的:トランスジェニック・ゼブラフィッシュTg(fli1: EGFP)^<y1>を用いて,脳血管網形成過程の詳細を時間的空間的に明らかにするとともに,その分子機構について遺伝子発現解析と遺伝子発現操作により解明する.
方法:(1)バイオイメージング,(2)DNAチップによる血管網形成局所と血管構成細胞の網羅的遺伝子発現解析,(3)血管網形成の新しい培養系モデルの開発
結果:(1)二光子顕微鏡を用いたトランスジェニック・ゼブラフィッシュTg(fli1:EGFP)y1の生体イメージングにより,従来,その存在が疑われていたゼブラフィッシュのリンパ管の存在を明らかにするとともに,発生過程を捉えることに成功した(投稿中).さらに,リンパ管網形成(胸管系)と体壁の静脈網形成の由来となる脈管芽細胞「pioneer cell」の存在を明らかにした.「pioneer cell」は脳血管網と体幹血管網を連続する椎骨動脈の形成にも深く関わっており,その特性の解析は広く脈管網形成のメカニズムを探る上で重要である.一方,静脈とリンパ管発生過程のイメージングの際に,背側大動脈構成細胞より,分裂分離した遊離細胞がリンパ管と後主脈内に入り込み,分裂を繰り返す像を捉えることに成功した.脈管発生と血球発生・分化のクロストークの現場である可能性が示唆され,現在,それぞれの細胞の特性を解析中である.
一方,メダカの初期血管形成過程を明らかにし,モデル動物としての有用性を示した.
(2)ゼブラフィッシュ遺伝子発現解析用DNAチップを用いて,節間血管の形成異常を示す変異体FSSと野生型の3500遺伝子の発現比較解析を行った.現在,発現差の認められた遺伝子のデータマイニングを進めている.部位特異的に発現する遺伝子を受精後2日目までの胚のwhole mount in situ hybridizationによりスクリーニングを試みている.
(3)Fliの制御遺伝子の解析目的で血管内皮細胞の初代培養を試みている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Vascular anatomy of the developing Medaka, Oryzias Latipes : A complementary fish model for cardiovascular research on vertebrate.2006

    • 著者名/発表者名
      Fujita, M, Isogai, S, Kudo, A.
    • 雑誌名

      Developmental Dynamics 235

      ページ: 734-746

  • [雑誌論文] ゼブラフィッシュ成魚の消化管基本構造と動脈分布.2005

    • 著者名/発表者名
      大野忠広, 磯貝純夫
    • 雑誌名

      岩手医学雑誌 57

      ページ: 463-481

  • [雑誌論文] 小型魚類による脈管系の研究2005

    • 著者名/発表者名
      磯貝純夫, 人見次郎, Brant M Weinstein
    • 雑誌名

      リンパ学 28

      ページ: 67-70

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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