研究課題/領域番号 |
16390068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
五嶋 良郎 横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00153750)
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研究分担者 |
矢上 達郎 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00363812)
中村 史雄 横浜市立大学, 医学部, 講師 (10262023)
梶原 康宏 横浜市立大学, 理学部, 助教授 (50275020)
紙谷 義孝 横浜市立大学, 医学部, 学術振興会特別研究員 (90381491)
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キーワード | DOPA / DOPS / 3,4-dihydroxybenzaldehyde / 3,4-dihydroxybenzoic acid / C06H5.7 / caenorhabditis elegans / xenopus laevis oocyte / non-amine |
研究概要 |
線虫をモデル動物としてドーパ受容体候補分子C06H5.7に対するドーパの作用機序を解析する。C06H5.7発現アフリカツメガエル卵母細胞において、ドーパまたはドーパ様アゴニストであるL-threo-DOPSのC06H5.7に対する作用機序を電気生理学的に解析した。その結果、C06H5.7は、ドーパまたはL-threo-DOPS自身に応答せず、それらの誘導体に応答していることが判明した。ドーパ由来の活性誘導体としてp-hydroxyphenyllactic acid(HPLA)を推定し、L-threo-DOPS由来の活性誘導体として3,4-dihydroxybenzoic acid(DHBA)を推定し、3,4-dihydroxybenzaldehyde(DHBALD)を同定した。モノアミン受容体においてリガンドのアミノ基認識部位である第3膜貫通領域中のアスパラギン酸が、C06H5.7においてグリシンに置換されていた。アミノ基と相互作用するカルボキシル基側鎖を有するアスパラギン酸とは異なりグリシンは側鎖を有しないため、C06H5.7はアミノ基認識部位を欠失していると考えられた。C06H5.7は、アミノ基を有するドーパまたはL-threo-DOPSではなく、ノンアミン誘導体を活性リガンドとして認識していると推察された。
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