研究課題
基盤研究(B)
中心体におけるポリADP-リボシル化タンパク質として、現在2つを同定している。一つはがん抑制遺伝子産物p53であり、もう一つは、サイクリンE/CDK2によって中心体でリン酸化を受け、中心体複製制御に関与するNucleophosmin/B23である。p53のポリADP-リボシル化部位の同定のために、まず、GST-p53融合タンパク質を大腸菌内で作成を行った。これを用いて、in vitroで全長のp53(aa 1-393)がPARP-1により、ポリADP-リボシル化を受けることを確認した。次に、ドメインごとに分けたGST-truncated p53を作成し、ポリADP-リボシル化されるドメイシを決定した。現在約40アミノ酸の長さに相当するペプチドを部分的に欠失するGST-truncated p53を作製しており、ポリADP-リボシル化を受けるペプチド領域を調べている。その結果、p53のDNA結合ドメインの一部に相当する40アミノ酸に相当する部位を欠失した場合に著明にポリADP一リボシル化が低下する結果を得ている。抗ポリADP-リボースマウスモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ<IOH)を以前に作成した。In vivoでポリADP-リボシル化されたタンパク質を網羅的に同定するために、この抗体カラムを作成し、中心体画分やそれぞれの細胞周期に応じた画分から、ポリADP-リボシル化されたタンパク質を分離する条件を検討している。量的な問題から、まず、In vivoでポリADP-リボシル化されるタンパク質として、PARGノックアウト・ショウジョウバエの中枢神経系で過剰にポリADP-リボシル化されたタンパク質を検出するため、そのノックアウトのハエをグラム単位で集めており、現在、その精製にかかっている。
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