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2004 年度 実績報告書

インスリンシグナル伝達の分子機構と糖尿病

研究課題

研究課題/領域番号 16390097
研究種目

基盤研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

蛯名 洋介  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (00112227)

研究分担者 岸 和弘  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (70284320)
小畑 利之  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (40325296)
湯浅 智之  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50304556)
キーワードインスリン受容体 / APS / ユビキチン化 / internalization / 血中遊離インスリン受容体 / 糖毒性 / 糖尿病
研究概要

1.インスリンは生体必須のホルモンであり、その作用メカニズムを解明することは極めて重要な課題である。我が国には約700万人の2型糖尿病患者がおり、4大疾患の1つに指定されている。それは標的細胞のインスリン作用不全に1つの主な原因があると考えられており、その病因の解明が緊急の課題となっている。APS(Adaptor protein with a pleckstrin homology(PH) and Src homology 2 domain(SH2))はインスリン受容体に直接結合すると共に、インスリン受容体チロシンキナーゼの基質となり、インスリン刺激により早期にチロシンリン酸化される。またAPSがインスリンの標的組織である脂肪細胞や骨格筋で多く発現しているにも関わらず、インスリンシグナルにおけるAPSの役割は明らかでない。しかし申請者らは最近、APSをノックアウトしたマウスでインスリン感受性が個体レベルで亢進していることを発見した(Diabetes,2003)。そしてインスリン受容体はAPS依存的にモノユビキチン化、またはマルチユビキチン化されている事を発見した。そしてそのユビキチン化によりインスリン受容体のinternalizationが促進されている事を明らかにした。
2.インスリン受容体の細胞外ドメイン(インスリン結合ドメイン)が切断され、血中に遊離し循環している事を発見した。糖尿病患者において高血糖状態が続くとインスリン受容体が切断され、血中に増量する事を見出し、それが糖毒性の一因ではないかという仮説を提唱している。糖尿病研究の全く新しい一面を開拓しつつある研究であると考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Platelet-derived growth factor stimulates glucose transport in skeletal muscles of transgenic mice specifically expressing PDGF receptor in the muscle, but does not affect blood glucose levels2004

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Yuasa
    • 雑誌名

      Diabetes 53

      ページ: 2776-2786

  • [雑誌論文] Protein Phosphatase 2A negatively Regulates insulin's Metabolic Signaling Pathway by Inhibiting Akt(Protein Kinase B) Activity in 3T3-L1 Adipocytes.2004

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Ugi
    • 雑誌名

      Mol.Cell.Biol. 24・19

      ページ: 8778-8789

  • [雑誌論文] KATP Channel Knockout Mice with transgenic Mice Expressing a Dominant-Negative Form of Human Insulin receptor have Glucose Intolerance but not Diabetes2004

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Kanezaki
    • 雑誌名

      Endocrine J. 51・2

      ページ: 133-144

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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