研究課題
基盤研究(B)
胃MALTリンパ腫例ではHSP60に対する抗体価が除菌反応性と関係していることを見出した。SHP1については、検索したところ、除菌反応性の一部では陽性、除菌抵抗性では陰性であった。胃炎からMALTリンパ腫にどのような分子基盤があるかについてcDNAマイクロアレイを用いて検索しところ、MALTリンパ腫例の末梢血単核球では有意にCD40Lの発現が上昇するとともに、培養上清中にIL4が産生されていた。一方INFγは低いレベルのままであり、胃炎、健常人と対照的であった。SHP-1のメチル化を検討したところ、MALTリンパ腫、MALTリンパ腫でDLBCL成分を伴うもの、純粋なDLBCLの順でメチル化の率が上昇し、DLBCLでは全例がメチル化していた。さらに、各種ガン関連抑制遺伝子として10遺伝子のpromoter CpG island領域のメチル化について解析したところMALTリンパ腫例でH.pylori陽性例においてメチル化症例は86%であったが、除菌後および非感染症例ではメチル化症例が46%である。また、除菌後寛解例ではさらに14%に低下した。胃MALTリンパ腫とびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)について、P27,P53,Ki-67を免疫組織学的に検索したところ、MALTリンパ腫例は全例p27陽性、p53陰性、Ki-67低陽性率であった。DLBcL単独例はp27陰性、p53陽性、Ki-67高率陽性であった。一方、DLBCL、MALTリンパ腫並存例ではどちらの成分もp27陰性であったが、DLBCLの成分はp53陽性でKi-67も高率に陽性であった。これらの結果は高悪性度化にp27の消失が関わっている可能性を示唆するものである。
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