研究課題/領域番号 |
16390153
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
秦野 直 東京医科大学, 医学部, 教授 (10101924)
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研究分担者 |
橘 政昭 東京医科大学, 医学部, 教授 (70129526)
青柳 貞一郎 東京医科大学, 医学部, 助教授 (40291679)
吉岡 邦彦 東京医科大学, 医学部, 講師 (60220589)
並木 一典 東京医科大学, 医学部, 講師 (40256243)
大野 芳正 東京医科大学, 医学部, 講師 (40266482)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 寝相 / 三次元加速度センサ / コンピュータ / インターネット / 褥瘡 / 介護 / ジグビー / 無線 |
研究概要 |
本研究はわが国がこれから立ち向かう高齢化社会を乗り切るために行われた。 このままでは、わが国の将来の発展に対する投資が大幅に制限されてしまいわが国の国際競争力を著しく阻害される。寝たきり老人の介護をつきつめると褥瘡と、排尿管理に集約される。褥瘡は寝返りがなくなると発症する。そこで本研究では、寝返りを検知する端末を作成し、老人の体位を測定することにより、完全に褥瘡の防止を可能とするシステムを完成させた。本研究の最大の課題は寝返りを正確に把握するための端末の完成にあった。端末に使用するセンサーはロータリーエンコーダの使用がもっとも容易に思われプロトタイプはロータリーエンコーダを使用した端末を完成した。しかし消費電力に問題があり、実用的に耐えうる端末はできなかった。しかし近年の電子デバイスの進歩により、三次元の三次元加速度センサーが体位センサーとして使えるようになり、最終年度で本研究は一気に進展し、完全に実用的な端末が完成した。本研究では、データを収集するための端末、端末を動作させるためのソフトウェア、端末からのデータを末端のパソコンに蓄えるためのソフトウェアおよび、そのデータをサーバーにおくり、解析するためのソフトウェアよりなる。端末は実用的なものが完成したが、サーバー側でのデータのリアルタイムでの解析を目指したソフトウェアはハード側の負担が大きく、実用化には今ひとつの工夫が必要と考えられた。本システムは実用段階では、次のように運用される。ある地域を受け持つ数台の巡回診療車には各家庭の寝たきり老人の体動(寝返り)、尿失禁などが常に監視されている。寝返りが一定時間以上ない場合には巡回車に連絡がはいり直ちに訪問の上対処する。家人により介護が行われれば、巡回車は訪問しない。このようにして本システムは第三者による必要なときに必要なだけの介護を提供する。
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