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2005 年度 実績報告書

各種疾患病態における新規遺伝子RB1CC1の関わりと臨床医学応用への試み

研究課題

研究課題/領域番号 16390164
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

岡部 英俊  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70079713)

研究分担者 茶野 徳宏  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (40346028)
キーワードRB1CC1 / cancer / neuron / degenerative disease / siRNA / mTOR
研究概要

RB1CC1機能消失と癌との関連について、これまでに50例以上の各種の癌細胞株において遺伝子変異を検索したが、新たな変異は見つからなかった。また、発現消失のメカニズムのひとつとしてRB1CC1のコアpromoter部のメチル化の程度をbisulfite PCR法にて検索したが、癌における過剰メチル化等、RB1CC1遺伝子silencingを示唆するものは見つからなかった。これらより、多くの癌ではRB1CC1自身よりも、これに続きRB1に至る経路上の分子を中心に機能消失が起こっており、現在この経路の詳細を明らかにしようとしている。
RB1CC1機能と神経、筋等の各種変性疾患との関連については、これまでに神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、等)の病理解剖検体よりの標本を中心にin situ hybridization法,免疫組織化学法を行い、解析を進めてきた。神経変性とともにRB1CC1の発現低下、機能消失が著明に進行している症例のあることがわかってきた。また、Neuro2a神経細胞培養系において、RB1CC1 siRNAにより神経分化抑制(分化率、神経突起長の抑制)が起こることが明らかとなった。ここでみられる分化抑制は、RB1CC1発現低下により、mTOR活性が通常以上に抑制され、十分なtranslationが行われないために起こっていることも解ってきている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Imprinted DLK1 is a putative tumor suppressor gene and inactivated by epimutation at the region upstream of GTL2 in human renal cell carcinoma.2006

    • 著者名/発表者名
      Kawakami T, Chano T, et al.
    • 雑誌名

      Hum Mol Genet. 15(6)

      ページ: 821-830

  • [雑誌論文] Neuromuscular abundance of RB1CC1 contributes the non-proliferating enlarged cell phenotype through both RBI maintenance and TSC1 degradation.2006

    • 著者名/発表者名
      Chano T, Saji M, et al.
    • 雑誌名

      Int J Mol Med 17(In press)

  • [雑誌論文] HER2 protein in the serum and nipple discharge.2005

    • 著者名/発表者名
      Okabe H, Chano T, et al.
    • 雑誌名

      Nippon Rinsho 635(S8)

      ページ: 753-755

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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