• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ABO式血液型発現に関連する糖転移酵素の統合的な作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16390192
研究機関富山大学

研究代表者

滝澤 久夫  富山大学, 医学部, 教授 (90171579)

研究分担者 畑 由紀子  富山大学, 医学部, 教務職員 (30311674)
小湊 慶彦  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30205512)
キーワードABO式血液型遺伝子 / N-box配列 / 反復配列
研究概要

ABO式血液型遺伝子の発現に関与する上流域の解析及び上流域の反復配列(2つのAlu配列)について、
1.ABO遺伝子のNボックス結合蛋白の同定を行う目的で、カラムを用いて細胞核抽出液を分画した。それぞれの分画について、ABO遺伝子N-box配列をプローブにEMSAを行ったところ、4つの分画で蛋白-核酸複合体のバンドが検出された。これについてプロテオソーム解析したところCxxC finger5が得られた。
2.ABO遺伝子上流域のクロマチンの状態を調べるために、アセチル化ヒストン及びメチル化ヒストンの抗体を用いてクロマチン免疫沈降を行った。その結果、上流側Alu配列ではクロマチンが不活性化状態であることが推測された。また結合因子の同定を行うためにDNAのメチル化状態及び塩基配列から推測されるMeCP2及びSATB1の抗体を用いて免疫沈降を行った。その結果、下流側Alu配列にMeCP2及びSATB1が結合すると推測された。
3.ABO遺伝子上流域の反復配列からの転写があるか否かを検討するためにノーザンブロットを行ったところ、約1.5kbの転写産物が確認された。一方、ABO遺伝子上流域の反復配列は様々な細胞で高DNAメチル化状態である(報告済み)ことから、反復配列がDNAメチル化に関わるか否かを検討するために、反復配列の発現ベクターを作製し、細胞にstable transfectionした。その細胞について発現ベクター及びgenomic DNAのメチル化状態の変化をbisulfate sequenceして調べたところ、DNAメチル化に変化は認められなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Demonstration of A antigen and A allele of ABO histo-blood group in nail in a case with the absence of A antigen and anti-A antibody in blood.2005

    • 著者名/発表者名
      Michino J, Hata Y, Matsui K, Takizawa H, Kominato Y. et al.
    • 雑誌名

      Legal Medicine 7

      ページ: 194-197

  • [雑誌論文] Regulation of ABO gene expression.2005

    • 著者名/発表者名
      Kominato Y, Hata Y, Takizawa H.
    • 雑誌名

      Legal Medicine 7

      ページ: 263-265

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi