| 研究課題/領域番号 |
16390201
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 研究機関 | 北里大学 |
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研究代表者 |
山田 陽城 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (60096691)
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| 研究分担者 |
清原 寛章 北里大学, 北里生命科学研究所, 助教授 (70161601)
永井 隆之 北里大学, 北里生命科学研究所, 講師 (00172487)
松本 司 北里大学, 北里生命科学研究所, 講師 (00173906)
前田 忠計 北里大学, 理学部, 教授 (90265728)
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| キーワード | 漢方薬 / 補中益気湯 / 鼻腔粘膜免疫系 / 腸管免疫系 / 分泌型IgA |
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| 研究概要 |
補中益気湯の鼻腔粘膜免疫系に対する作用について経鼻接種インフルエンザワクチンを用いて2次免疫したマウスの鼻腔内の抗原特異的および総IgA抗体価について検討を行い、補中益気湯が抗原特異的IgAとともに総分泌型IgA抗体価を上昇させた。さらにcyclophosphamideにより上気道粘膜免疫系を抑制したマウスにおいても補中益気湯の経口投与は鼻腔の総IgA抗体価を上昇させ、補中益気湯が上気道粘膜免疫系における分泌型IgA産生の基礎レベルを増強する作用を有することが示唆された。また、補中益気湯はメソトレキセートを投与した腸管免疫系抑制マウスに対し腸管内の総分泌型IgA抗体価を上昇させる作用を有することも明らかとなった。上気道および腸管の局所粘膜免疫機構に対する補中益気湯の作用を解析するため鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)、腸管パイエル板および腸管上皮間のリンパ球などのサブセットやサイトカイン遺伝子の発現に対する補中益気湯の影響について検討を行い、パイエル板ではTGF-β、IL-4やIFN-γの発現が増強するとともに腸管上皮間ではαβTリンパ球の増加が観察された。また、NALTではTNF-αやTGF-βの発現増強とともにL-selectin陽性Tリンパ球の増加が観察され、これらの各局所粘膜免疫系において分泌型IgAへのクラススイッチに関与するサイトカイン産生の増強が補中益気湯の経口投与により起こったことが推定された。さらに補中益気湯の経口投与がリンパ球の上気道粘膜へのホーミング受容体の発現を増強したことから、補中益気湯が他のホーミング受容体の発現も変化させることが推定された。
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