研究課題
基盤研究(B)
肝臓再生における再生調節機構、特に肝細胞と非実質細胞のclosstalkとの関連を解明する目的で検討を行った。肝実質細胞癌より産生、分泌されるdes-gammma-carboxy-prothrombin (DCP)は、肝細胞癌cell line, Hep3B, SK-Hep-1の細胞増殖を20ng/mlにおいて1.5-2.0倍亢進させた。その作用はMet-Jak1-STST3を介するものであった。更にDCPは肝実質細胞のみでなく、類洞壁細胞や血管内皮細胞に対しても作用を持ち、血管内皮細胞においては、細胞増殖能を1.5倍、細胞移動能力は2.2倍の効果を持つことを解明した。DCPの産生には、gamma-glutamyl carboxylase (GGCX)の活性が深く関与している。肝細胞癌では細胞の機能異常によりDCPの産生亢進をきたすが、それら細胞では、GGCXの活性が低下し、その原因としてGGCX mRNAのスプライスバリアントの出現が認められることを確認した。更にRNA干渉によりGGCXの発現自体を抑制した細胞ではDCPの産生能が高まり、その結果として細胞の増殖能、移動能ともに亢進することを確かめた。GGCXスプライスバリアントをクローニングし、発現ベクターとして構築、更にどう遺伝子を導入した細胞では、GGCXノックダウン細胞と同様に細胞増殖能、移動能の亢進が認められた(細胞増殖能:SK-Hep-1で184±9%、HLEで177±10%)。また逆にWT-GGCXの導入によりDCP産生細胞ではDCP産生能が低下した。これら結果より、細胞への遺伝子導入や、siRNAの導入で、増殖因子を産生させることが可能で、それにより肝臓の種々の細胞に対する増殖効果をもたらし、再生を促すことが出来る可能性が高い。
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