研究課題/領域番号 |
16390211
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
沖田 極 山口大学, 医学部, 教授(特命) (70107738)
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研究分担者 |
坂井田 功 山口大学, 医学部, 教授 (80263763)
寺井 崇二 山口大学, 医学部, 助手 (00332809)
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キーワード | 骨髄細胞 / 肝再生 / 血清因子 / DEP / CC14 model / 血清プロテオミクス |
研究概要 |
本年度の研究では我々が開発した骨髄細胞から肝細胞への分化評価モデル(GFP/CC14モデル)の解析をさらに推進した。まずは増殖因子群を中心とした検討では、r Fibroblast growth factor (FGF)2が,骨髄細胞の肝細胞へ分化、また肝臓への定着を有意に推進することが明らかになった(Cell Tissue Res 2006;323:221-231.)。今後さらに効率的な骨髄細胞を用いた肝臓再生療法を考える上で、rFGF2+骨髄細胞投与が有用である可能性を示したものである。一方、血清プロテオミクス解析の結果、骨髄細胞投与後48時間の段階で、ApolipoproteinA1が有意に上昇することが明らかになった。このApolipoproteinA1の上昇が、骨髄細胞を用いた肝臓再生療法を行う際のマーカー蛋白になることが明らかになった。これらの結果は骨髄細胞を用いた肝臓再生療法の臨床への展開時に非常に意味のある結果である。今後さらに今回同定された分子について検討していく予定である。
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