研究課題/領域番号 |
16390232
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
西條 康夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10270828)
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研究分担者 |
貫和 敏博 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40129036)
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キーワード | 固形腫瘍 / アデノウイルスベクター / 骨髄由来間葉系幹細胞 / 遺伝子治療 / 肺傷害 / HGF / NK4 |
研究概要 |
1.NK4導入骨髄由来間葉系幹細胞(MSCs)を用いた新たな肺がん治療法の開発 1)NK4発現アデノウイルスベクター(AdRGDNK4)を用いたex vivo MSC感染実験 AdRGDNK4を用いることにより大量にNK4をMSCに発現することを確認した。また、HGFの効果がNK4により阻害されることを確認した。 2)in vivo治療実験 B16F10およびC26を尾静脈より注入することにより多発肺転移モデルを作成した。このマウスに1)で作成したNK4発現MSCを注入したところ、70%以上の肺転移を抑制することに成功した。一方、アデノウイルス直接注入は効果がなかった。生存期間も有意に延長した。 3)肺転移抑制効果の機序の解析 治療群では、CD31とVEGFR3陽性細胞数の減少より、血管新生の抑制とともにリンパ管新生の抑制することにより転移抑制されることが明らかと待った。 2.HGF導入骨髄由来間葉系幹細胞(MSCs)を用いた新たな肺線維症治療法の開発 1)HGF発現改変型アデノウイルスベクターの作製 HGFを発現するファイバー内にインテグリン結合モチーフを組み込んだ改変アデノウイルスベクターを作製し、大量調整した。MSCに感染させることによりHGFを高発現させることに成功した。 2)MSGsの肺障害部位への効率的遊走の確認 マウスの肺線維症モデルであるブレオマイシン誘導性肺障害において、全身性に接種されたGFPトランスジェニックマウス由来MSCsが肺の障害を受けた領域に効率的に集積することを確認した。また、肺傷害の程度を生化学的手法であるハイドロキシプロリンで定量した。現在、HGF発現MSCを用いた治療実験を継続中である。
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