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2004 年度 実績報告書

リンセンサー分子を介したカルシウム・リン積制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16390244
研究種目

基盤研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

宮本 賢一  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70174208)

研究分担者 桑波田 雅士  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (30304512)
伊藤 美紀子  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (50314852)
瀬川 博子  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (70325257)
キーワードFGF23 / phosphate / kidney / phosphatonin / receptor
研究概要

無機リン酸(以下リン)は生体エネルギー代謝、細胞膜の構成成分あるいはカルシウムとともに生体機能維持に必須のイオンである。最近、我々は、脳室と腎近位尿細管を中心とした、リン調節系を担う新たなリンセンサー蛋白(Growth-related Na/Pi cotransporter)とその下流の存在するホルモン群(FGF23,Stanniocalcin,Phosphatonin,Klotho etc)の生理作用について検討し、FGF23/Phosphatonin/Stanniocalcin2のリン代謝における重要性を示した。本研究では、FGF23によるリンセンサーの制御とカルシウム・リン積の検討について検討を行った。FGf23は、ビタミンD水酸化酵素および腎尿細管リントランスポーターに作用し、カルシウム・リン濃度を低下させた。FGF23のリントランスポーターの抑制機構は、typeIIaNa/Picotransporter遺伝子発現を低下させることを解明した。さらに、リンセンサー蛋白の発現が、細胞外リン濃度とビタミンDによる自動制御機構に関与しており、FGF23はビタミンD、カルシウムの強力な抑制因子として作用していることを解明した。また、カルシウム・リン積の制御機構について、リンセンサーの感受機構とカルシウムセンサーの感受機構とがクロストークしている可能性を明らかにした。次に、ラットの第3脳室にリン溶液を注入することにより、リンセンサーのエンドサイトーシスの亢進が見られた。そこで、Yeast-Two hybrid systemを用いて脳脊髄液関門の初代培養細胞より、リンセンサー制御蛋白を検討した。その結果、細胞外リン濃度の上昇に従い、数分後にリン酸化が促進される分子量90kDaの膜蛋白が同定されたので、その機能について調べている。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (8件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Cloning and characterization of three PHEX homologues in Drosophila.2004

    • 著者名/発表者名
      Ito M
    • 雑誌名

      J Bone Miner Metab 22

      ページ: 3-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Interaction of a famesylated protein with renal type IIa Na/Pi co-transporter in response to parathyroid hormone and dietary phosphate.2004

    • 著者名/発表者名
      Ito M
    • 雑誌名

      Biochem.J 377

      ページ: 607-616

  • [雑誌論文] Physiological Regulation of Renal Sodium-Dependent Phosphate Cotransporters.2004

    • 著者名/発表者名
      Miyamoto K
    • 雑誌名

      Jap J Phisiol 54

      ページ: 93-102

  • [雑誌論文] Intestinal Na-Pi cotransporter adaptation to dietary Pi content in vitamin D receptor null mice.2004

    • 著者名/発表者名
      Sagawa H
    • 雑誌名

      Am J Physiol Renal Physiol 287

      ページ: F39-F47

  • [雑誌論文] Stress control and human nutrition.2004

    • 著者名/発表者名
      Takeda E
    • 雑誌名

      The Journal of Medical Investigation 51(3)(4)

      ページ: 139-145

  • [雑誌論文] Internalization of renal type IIc Na/Pi cotransporter in response to a high phosphate diet.2004

    • 著者名/発表者名
      Segawa H
    • 雑誌名

      Am J Physiol.Renal Physiol 288

      ページ: F587-F596

  • [雑誌論文] Posttranscriptional regulation of albumin gene expression by branced-chain amino acids in rats with acute liver injury.2004

    • 著者名/発表者名
      Kuwahara M
    • 雑誌名

      Biochim Biopys Acta 1739

      ページ: 62-69

  • [雑誌論文] Circulating FGF-23 is regulated by lalfa, 25-dihydroxyvitamin D3 and phosphorus in vivo.2004

    • 著者名/発表者名
      Saito H
    • 雑誌名

      J Biol Chem 280(4)

      ページ: 2543-2549

  • [図書] 生体リン調節機構とFGF23,腎と骨代謝2005

    • 著者名/発表者名
      宮本賢一
    • 総ページ数
      99-104
  • [図書] 新しいリン調節薬の開発と実用化の可能性,腎と骨代謝2004

    • 著者名/発表者名
      宮本賢一
    • 総ページ数
      371-377

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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