研究概要 |
TauTgP301L, APPsw x tauTgP301L TGマウスと対照を大量に繁殖・飼育し,PCRによって実験に必要な匹数のマウスを準備した.経時的な病理所見の統計的処理を行った.10〜18ヶ月齢APPsw x tauTgP301L TGマウスに毎週1mgの抗Aβ42抗体とマウスIgGの腹腔投与を行った.また,Alzetポンプによる脳内への直接投与も行った.0.5mg/ml濃度メラトニン飲料水の投与を開始した.シグマ社製recombinant tau(50μg)をリン酸緩衝液中で凝集させ,アジュバントとともにtauTgP301L TGマウスに投与開始し,2週間後に再免疫した.以後,1ヶ月ごとに再免疫し,15ヶ月齢まで続けた.それぞれの群のマウスでRotarod試験,Water maze試験を行った.以後,Rotarod試験は毎月,Water maze試験は13,15ヶ月齢で繰り返し行った. ワクチンや抗Aβ抗体によって治療した各群のマウスの脳を各種Aβ抗体による免疫染色による定量的な画像処理とELISAで検討した.神経原線維変化(NFT)を発現する各マウス脳を各種tau抗体による免疫染色とGallyas-Braak染色によってNFTの出現を検索し,抗Aβ42抗体投与によってAβ沈着の改善が,実際にNFTを改善するか病理学的な定量的な画像処理を行った,治療経過中に死亡したマウスは全例,脳・全身組織を病理学的に検索し,脳炎などの副作用の評価を行ったが,今のところ副作用はみられていない. recombinant tauをアジュバントとともに山羊に免疫を開始した,今後,ELISAを作成する.Green fluorescent protein(GFP)を発現する妊娠transgenic miceマウスからneurosphereの継代・維持培養中である.
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