研究課題/領域番号 |
16390265
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
板倉 光夫 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
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研究分担者 |
井上 寛 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 助教授 (20294639)
森谷 眞紀 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 研究機関研究員 (50301312)
国香 清 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 研究機関研究員 (30396254)
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キーワード | QTL / Lepr^<db>マウス / コンジェニックマウス / 2型糖尿病 / 疾患感受性遺伝子 / サブコンジェニックマウス / 動物モデル / 内臓脂肪量 |
研究概要 |
我々は、新規の2型糖尿病の疾患感受性遺伝子を同定することを目的として、レプチン受容体欠損マウス(db)とC3H/HeJ(C3H)種との交配系F2マウス約1,000匹以上を用いた疾患感受性座位(QTL)解析を行い、統計的有意水準(LOD Score 4.3以上)を超える複数のQTLを見出した。また、これらのQTLの内、4座位をターゲット領域として、QTL領域以外の他の領域を、dbマウス由来のKsJ strain由来の染色体に置換した「コンジェニックマウス」を作成してきた。本年度は、4座位のターゲット領域に関し、以下の知見を得た。 1)特定された4つのQTLに対し、体重、内臓脂肪重量、血糖値などの表現型データを収集し、当該QTLが単独因子としてマウス個体に及ぼす作用の強さを検討した。その結果、4領域の内、2領域においては、期待された作用が再現された。 2)1領域では、体重、内臓脂肪量、空腹時血糖値、インスリン分泌等に強い作用が認められた(寄与率50%程度)。 3)また、1領域では、体重、内臓脂肪重量等の肥満に関する強い作用(寄与率40%程度)が認められた。 4)上記2領域をQTLとして選択し、疾患感受性遺伝子を同定するためのファインマッピング用サブコンジェニックマウス作成の作業を進めた。 5)上記2領域に対する20-30種類サブコンジェニックマウス群を、4回交配し、継代と遺伝型解析による選抜作業を繰り返し、各サブコンジェニックマウス群内の増匹、およびホモ化を進め、ファインマッピングに必要な種親マウスを獲得した。
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