研究課題
基盤研究(B)
現在の新生児医療において最も課題とされていることは、後遺症、特に脳性麻痺、知能障害、学習障害などの神経学的後遺症の予防である。しかし、在胎32週以下の早産児ではその5から15%で神経学的後遺症として脳性麻痺の発症が認められる。早産児における脳性麻痺の原因の80%以上は脳室周囲白質軟化症(PVL)とされ、日本におけるPVLの年間発生数は我々の行った全国アンケート調査結果から750人以上と推定される。我々が新生児脳神経系への応用を目指している超音波造影剤使用によるsecond harmonics頭部超音波検査は、ベットサイドで脳血流、特に毛細血管レベルでのperfusionの評価を極めて感度よく行う方法である。すでに肝臓及び心臓領域では毛細血管レベルのperfusionの評価法として認められている。また、成人の脳神経領域でも一部は臨床応用されている。超音波造影剤を用いたSecond harmonic imagingで検査を行った全症例で安全に施行できた。検査時間もMRIやCTと比較してはるかに短く、麻酔薬や睡眠薬を使用しないでベッドサイドで行われる点で安全であった。この中で重要な点は嚢胞形成前にPVLの診断ができたことである。LCDのエピソードを伴ったPVLでの頭部MRI所見はより重度の傾向があり、神経学的予後もより悪くなることが考えられた。また、敗血症において酸化ストレスと炎症、抗炎症サイトカインは密接な関係があることが示唆された。
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