研究課題
基盤研究(B)
これまでの調査研究で抽出したハイリスク児に加えて、研究協力をいただいている兵庫県児童擁護連絡協議会および兵庫県中央こどもセンターを通して、職員による「子どもの行動チェックリスト【CBCL-Child Behavior Checklist】」およびその教師版【CBCL-Teacher Reporting Form】による調査を行い、ハイリスク群を抽出した。このハイリスク群に対して、個別的に児童の精神医学的診断を構造化面接法【DISC-Diagnostic Interview Schedule for Children】および注意欠陥多動性障害、破壊的行動障害などの確定診断のための質問紙、子どものうつ病評価尺度【CDI-Child Depression Inventory】を用い、子どもの観察および診察より評価を現在行っている。同時に、子どもセンター及び施設の調査から、生活状況、養育環境、家庭環境、経済状況および虐待体験の有無、虐待の種類などについて検討し、統計学的解析をパーソナルコンピューターによってデーターベース化している。一方、これら抽出されたハイリスク児に対して個別に精神医学的評価、診断を行ない、さらに身体医学的診察および診断、評価を行っている。これには精神科医および小児科医、臨床心理士が直接に施設児童にあたっている。治療に関しては身体医学的治療(薬物療法)および精神医学的治療を医師らがあたり、心理学的治療(遊戯療法、芸術療法、認知行動療法、ストレスマネージメント法など)は臨床心理士に業務依頼し、経時的にこれらの症状評価を行っている。
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精神科診断学 14巻・1号
ページ: 99-100
小児の精神と神経 44巻・1号
ページ: 82-83