研究課題/領域番号 |
16390336
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 靖 京都大学, 医学研究科, 助教授 (10228033)
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研究分担者 |
光森 通英 京都大学, 医学研究科, 講師 (10263089)
溝脇 尚志 京都大学, 医学研究科, 講師 (90314210)
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キーワード | 体幹部定位放射線照射 / 四次元放射線照射 / ボディフレーム / 腹壁圧センサー / 同期照射 / 同期信号 / FDG-PET |
研究概要 |
本研究の目的は、体幹部定位放射線照射技術において、以下の諸問題を明らかにすることである。具体的には、患者の種々の呼吸位相に同期した呼吸同期照射技術の体幹部定位放射線照射への導入、放射線治療中の腫瘍の変化を反映してMRやFDG-PETなどの種々の画像を重ね合わせた計画の可能な画像照合システムの開発、そして従来の三次元治療計画に新たな時間軸の要素を加味した四次元治療計画システムの開発である。本年度には、まず呼吸同期システムの開発の基礎実験を行った。昨年までに開発改良した体幹部定位放射線照射用固定具を用いて、これに呼吸信号感知用の腹壁圧センサーを取り付けて、複数の呼吸信号を感知した。一方では腫瘍の位置を計時的に透視下にモニターすることにより、どの同期信号が実際の腫瘍の呼吸性移動に一致するかどうかを検証した。結果として両者間に一定の相関関係が見られたため、一定の条件化であれば今後は腹壁圧センサー信号を用いて、の呼吸同期照射が可能であると考えられた。次に、PET画像の放射線治療計画への応用を検討した。本年の検討では現在使用中の体幹部固定装置を用いてPET画像撮影を試みた。結果としてPET撮像装置の開口径が狭いために現在臨床使用中の体幹部固定装置を用いて治療体位での撮像は困難であった。四次元治療計画装置に関してはEquivalent uniform dose(EUD)とMonte Carloシミュレーションを用いた治療計画システムの開発を開始した。
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