研究課題/領域番号 |
16390369
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福島 浩平 東北大学, 病院, 助手 (20271900)
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研究分担者 |
佐々木 巌 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60125557)
舟山 裕士 東北大学, 病院・講師 (50192315)
柴田 近 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30270804)
高橋 賢一 東北大学, 病院・助手 (80359520)
梅崎 良則 ヤクルト中央研究所, 主任研究員(研究職)
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キーワード | resistin-like molecule / 抗菌タンパク / 大腸 / 炎症性腸疾患 / 腸内細菌 |
研究概要 |
1、Resistin-like moleculeβトランスジェニックマウスの作製 クローニングしたRELM-βのシークエンスを再度行ったところ、公開された塩基配列と一塩基置換が認められた。アミノ酸置換に通じたため人種間などによる多様性であるのか、あるいはクローニングエラーであるのかを検証したところ後者であることが判明した。それを修正しクローンをインジェクションし産仔32匹、離乳数31匹を得た。 2、RELM-βのその後の機能解析 ヒト便中におけるRELM-βタンパクの存在様式を調べたところ、このタンパクは3あるいは6量体を中心に存在すること、また平均14μM程度であり、in vitroの抗菌アッセイではちょうど抗菌活性を示しはじめる濃度からほぼ完全に増殖抑制を示す範囲であった。さらに、S.aureus死菌の大腸上皮細胞株LS174刺激によりにRELM-βmRNAおよびタンパクが誘導された。すなわち、生理的にもS.aureusに対し増殖を制御している可能性が示された。 3、RELM-βのS.aurens接着と細胞破壊 S.aurensとRELM-βの共培養により、本タンパクがS.aureus表面に接着し(negative controlであるE.coliでは観察されない)細胞質の流失や中心体の出現など細胞破壊像が電子顕微鏡的に観察された。 4、Deleted malignant brain tumors 1(DMBT1)のその後の進展 トランスジェニックマウスの作製には全長の正確なクローニングが必要である。かなり大きな分子であり、クローンの入手法を検討した。
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