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2005 年度 実績報告書

慨日リズム調律がん遺伝子治療の開発-時計遺伝子per2駆動時間薬物癌化学療法

研究課題

研究課題/領域番号 16390370
研究機関東北大学

研究代表者

片寄 友  東北大学, 病院, 助手 (20302151)

研究分担者 海野 倫明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70282043)
力山 敏樹  東北大学, 病院・助手 (80343060)
及川 昌也  東北大学, 病院・助手 (30372296)
キーワードper2 / 時計遺伝子 / サーカディアンリズム
研究概要

癌細胞株(MDA-MB-231,ASPC-1)と線維芽細胞(WI-38)に於いてmRNAレベルでのper2の発現をreal time PCRを用いて半定量的に確認した。さらに血清刺激後サーカディアンリズムを調律した後、サーカディアンリズム中の時刻(ツァイトゲーバータイム(ZT : zeitgeber time))にあわせて5-FUを投与し、生存率をMTSアッセイにて測定した。
血清刺激による各細胞株のサーカディアンリズムの検討では、per2のreal time PCRによる検討に於いて、線維芽細胞のWI-38はほぼ24時間のサーカディアンリズムを保持しているが、がん細胞のMDA-MB-231は約12時間、ASPC-1は16時間であり、癌細胞群が短縮しているのが判明した。抗癌剤5-FUとサーカディアンリズムを検討すると、MDA-MB-231を用いて、5-FUをZT8(サーカディアンリズム調律8時間後)およびZT18(サーカディアンリズム調律18時間後)に投与した。その結果、ZT8の方がIC50が低く抗癌剤の感受性が高いことを確認した。
これらの結果より、時計遺伝子と抗癌剤の感受性についてまだ十分に明かとなってはいないが、per2の発現低下しているときに5-FUの感受性が向上する結果であった。その理由はまだ不明であるが5-FU経路の各種酵素がサーカディアンリズムにより変動している可能性がある。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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