研究課題/領域番号 |
16390377
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐藤 誠二 京都大学, 医学研究科, 講師 (00303834)
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研究分担者 |
長谷川 傑 京都大学, 医学研究科, 助手 (10362500)
猪飼 伊和夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (60263084)
岸本 通雅 京都工芸繊維大学, 工芸学研究科, 教授 (00144436)
福島 雅典 京都大学, 医学研究科, 教授 (80107820)
松井 茂之 京都大学, 医学研究科, 助教授 (80305854)
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キーワード | 肝細胞癌 / マイクロアレイ / 定量的RT-PCR / LOH |
研究概要 |
研究1 肝癌臨床検体47例の腫瘍部・非腫瘍部からmRNAを抽出、cDNAを作成し、cDNA microarrayでの1次スクリーニングで絞り込まれた遺伝子と既知の肝癌関連遺伝子の計120遺伝子の発現を定量的RT-PCR法で2次スクリーニングを行い、より精度の高い遺伝子発現プロファイルを作成した。肝癌術後早期の再発に関連する15遺伝子群を同定した。この中には細胞周期・転写を促進する方向に働く遺伝子が含まれていた。さらに感度75.0%、特異度72.7%の術後再発予測システムを構築した(投稿準備中)。 研究2 肉眼的にheterogenousで、かつ組織学的に分化度が異なる部分を有する肝細胞癌17症例を対象とし、168のmicrosatellite markerを用いてLOH解析を行った。モノクローナルであった12症例の分化度ごとの解析から、高分化型肝癌では主に17p,8p,6qにLOHを認め、癌化の初期の段階に関連する遺伝子が含まれると考えられた。一方21q、4P、14qは高分化型から中低分化型への脱分化に伴ってLOHを認めたarmであり、肝癌の進行に関連する遺伝子群が含まれると考えられた(投稿準備中)。これら領域の詳細な検討により、肝癌の癌化・進行に関連する遺伝子の探索を行う予定である。 研究3 胃癌臨床検体の腫瘍部・非腫瘍部からgenomic DNAを抽出し、ヒト全染色体にわたるmicro-satellite markerを用いたLOH解析を行い、胃癌発癌に関連するlociを複数同定した。 また、H.Pylori菌感染の有無でLOHパターンが異なることを発見し、発癌機序が異なる可能性を示した。LOH解析で絞り込まれたlociのより詳細な解析を行い、胃癌発癌に関連する遺伝子群の同定を行う予定である。
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