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2004 年度 実績報告書

覚醒下冠動脈バイパス術に関する基礎的ならびに臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16390392
研究種目

基盤研究(B)

研究機関金沢大学

研究代表者

渡邊 剛  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (60242492)

研究分担者 富田 重之  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (90334771)
大竹 裕志  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60283131)
山本 健  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (60135085)
坪川 恒久  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (80283109)
キーワード高位硬膜外麻酔 / 覚醒下冠動脈バイパス術 / 自律神経 / 術中脳血流代謝
研究概要

基礎研究
成ブタ7頭にて,全身麻酔後,前下行枝(LAD)結紮による心筋虚血モデルを作成.
コントロール群(C群)として5分間の虚血,再灌流を3回繰り返し,その間の末梢心筋酸素飽和度(StO2),冠動脈血流量(Coronary Flow ; CF),心拍出量(CO)を連続計測した.
引き続き同ブタの胸部交感神経(Th1-Th5)を切除した交感神経ブロックモデルを作成.
交感神経切除群(TEA群)として上記プロトコールに従い各データを計測した.
結果
交換神経のブロックにて
(1)CO, StO2にC群との有意差は認めなかった.
(2)CFはC群に比較し54±12%の有意な増加を認めた.
(3)StO2の連続測定では交感神経切除により,5分間虚血によるStO2の低下はC群に比べ有意に減少した.
(4)CFは5分間虚血後の再灌流により,虚血前9.2±5ml/minに対し46±12ml/minと著明に上昇するのに対し,TEA群では虚血前14.2±5ml/minに対し32±16ml/minと再灌流後の上昇は少なかった.
結論
TEAの効果によりCFは有意に増加し,虚血による心筋の血流低下が軽減することが示唆された.
臨床研究
(1)高位硬膜外麻酔(TEA群)と全身麻酔(GA群)による冠動脈バイパス術における術中,術後の自律神経解析では,LF(交感神経の指標)はTEA群で有意に抑制され,HF(副交感神経の指標)はTEA群がGA群に比べ有意に活動性が高い事が解った.また不整脈の発生はTEA群で有意に少なく,TEAは交感神経を抑制し,不整脈の発生を減少させることが確認された.
(2)TEAによる頭蓋内の血流,酸素飽和度測定ではTEA群はGA群に比べ血圧低下に伴う,Auto regulation機能が保たれることが確認された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 車イスによる入退室を可能とした硬膜外麻酔による冠動脈バイパス術2004

    • 著者名/発表者名
      富田重之, 渡邊剛
    • 雑誌名

      日本冠疾患学会雑誌 10巻3号

      ページ: 163-166

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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