研究課題/領域番号 |
16390401
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩崎 喜信 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (00113522)
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研究分担者 |
小林 浩之 北海道大学, 北海道大学病院, 医員 (70374478)
黒田 敏 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (10301904)
七戸 秀夫 北海道大学, 北海道大学病院, 医員 (80374479)
矢野 俊介 北海道大学, 北海道大学病院, 助手 (20374481)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | brain tumor / bone marrow stromal cell / transplantation / cell fusion / anti-angiogenesis / differenciation / biomaterial |
研究概要 |
ラットおよびマウス骨髄からBMSCを分離培養する実験系を確立した。FACSを用いた解析ではCD34(-)、CD45(+/-)、CD90(+)、Sca1(+)であり、間葉系細胞であることがわかった。Brain Res Protoc誌(2004)に掲載。 移植されたBMSCの挙動に関しマウス・ラット脳梗塞・脊髄損傷モデルで検討した。移植細胞は活発な細胞分裂を繰り返し生着することが明らかとなった。Brain Res誌(2005)に掲載。 マウスから分離・培養したBMSCの培養液にDMSO, retinoic acid, bFGFを添加して分化誘導を試みた。その結果、BMSCは形態学的には神経細胞に類似したものに変化し、nestinやTuj-1など未分化な神経細胞に特異的なマーカーを発現することが免疫染色により確認された。また、DNAマイクロアレイにより、分化誘導前後におけるBMSCの遺伝子発現プロファイルを検討したところ、BMSCは外的刺激によりその遺伝子発現を変化させ得ること、様々な成長因子を産生することで損傷された中枢神経を保護する役割を有することが示唆された。Brain Res誌(2006)に掲載。 細胞移植を促進するためのバイオマテリアルに関して検討したところフィブリンが有用な素材となり得ることが明らかとなった。(投稿準備中) BMSCと神経細胞の融合能および分化能の評価をin vitroにおける蛍光色素染色にて検討したところ、神経系細胞様の形態を示すdouble positiveな細胞が観察され、細胞融合が確認された。免疫染色での検討では、BMSCの神経系細胞表現型の獲得を確認した。(投稿準備中)
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