研究課題
基盤研究(B)
PET神経受容体計測法と光学的計測法を脳疾患モデルを作成した動物に応用し疾患による神経機能損傷とその機能再生過程を追跡するための方法論を確立することを目指し3つの研究テーマを設定し、研究分担者が連携を取りつつ並行して進めた。1)脳虚血および神経外傷のモデル動物の神経受容体PET計測虚血後2ヶ月までフォローした慢性期での動物用PET計測を終了しデーター解析した。また、ヒト脳虚血時のアデノシン受容体の神経損傷保護への関与に関して、虚血疾患患者での臨床PET計測を行なった。神経外傷モデル動物実験は稲次が主として担当し、神経損傷時の脳内ミクログリアの活性を画像化する新トレーサーDAA1106を用いMicroPETによる計測を行った。一過性の活性化を一個体で経時的にとらえることに成功した。2)パーキンソンモデル動物の動物用PET計測須原が指揮監督し、研究協力者として稲次が実験を行い、成相は、放射線医学総合研究所客員協力研究員として研究指導を行った。研究年度期間に小型動物用のmicro-PETの稼働を開始し、ラットのパーキンソン病モデルのPETカメラでの経時的追跡を行い、パーキンソンモデルラットのPET画像にて廃絶していたトランスポーターが細胞移植4週間後に増加していく様子を同一個体で追跡し、ドーパミントランスポーター機能によって画像化されるシナプス前機能と。D2受容体計測により明らかにされるシナプス後機能評価を平行して行った。移植による行動変化の定量的評価を加えることで神経移植の効果を明らかにすることができた。3)光学的計測によるin vitro, in vivo下のモデル動物の脳活動計測ラット脳スライスを生きた標本として取り出し電気刺激下に皮質線条体神経伝達系の広がりを光学計測する実験を行い、活動の広がりの検出ができることを確認した。グルタミン酸系ないしGABA系の薬理的操作により伝達効率が変化することを見いだした。
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