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2005 年度 実績報告書

VEGFを分子標的とした新規抗脳浮腫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16390410
研究機関神戸大学

研究代表者

甲村 英二  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30225388)

研究分担者 近藤 威  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (50273769)
三宅 茂  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (30362784)
キーワードbrain edema / VEGF / cold injury / ischemia
研究概要

昨年度はラット凍結脳損傷モデルにおける脳浮腫、ことに血管性浮腫が、新規VEGFレセプター阻害剤により有意に抑制されることを、血管透過性の定量評価および脳水分含有量測定により確認した。
本年度は、脳虚血再潅流に伴う局所脳浮腫モデル(ラット中大脳動脈閉塞再潅流モデル)を用いて、血管透過性の定量評価をエバンスブルー静注後の脳組織蛍光定量により行なった。また、乾燥重量法による脳水分含量測定により脳浮腫の定量的評価を行なった。さらに、脳浮腫部でのVEGF発現の変化を免疫染色、ウェスタンブロット法を用いて検討した。脳虚血再還流後24時間後の脳浮腫(水分含量)がVEGFレセプター阻害剤を腹腔内投与することにより有意に抑制される結果を得た。また、血管透過性についての定量的検討でも、脳虚血再還流後24時間後の血管透過性の亢進がEGFレセプター阻害剤を投与することにより有意に抑制される結果を得た。以上により、脳虚血再潅流モデルにおける脳浮腫も新規VEGFレセプター阻害剤により有意に抑制されることが明らかとなった。
さらに、VEGFによる脳血管透過性亢進を抑制することにより上記結果が得られたことを検証するために、VEGFがレセプター結合後に発現するsrcやaktなどの蛋白の免疫染色を行なった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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