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2004 年度 実績報告書

胎盤由来間葉系細胞を用いた再生医療の基礎研究と間葉系細胞バンクシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16390429
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

高橋 恒夫  東京大学, 医科学研究所・寄付研究部門客員教員(常勤形態) (50291307)

研究分担者 渡辺 信和  東京大学, 医科学研究所, 産学連携研究員(常勤形態) (10334278)
長村 登紀子  東京大学, 医科学研究所, 講師 (90332585)
東條 有伸  東京大学, 医科学研究所, 教授 (00211681)
キーワード幹葉系細胞 / 胎盤 / クローン / 臍帯血 / 再生医療
研究概要

胎盤の胎児側組織の絨毛からexplant培養法により間葉系前駆細胞(PDMPCs)の単離法を確立した。この細胞集団の細胞表面抗原はCD13、CD44、CD73、CD90、CD105、HLA-class Iを発現していたが、CD31、CD34、CD45、HLA-DRは陰性であって、これは報告されたヒト骨髄由来間葉系細胞の表面抗原と同様の表面抗原であった。これらの細胞は誘導培養系で骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞および神経系細胞に分化誘導可能であることが明らかとなった。ヒト胎盤絨毛由来間葉系はヌードマウス背部皮下における異所骨形成を確認され、また、軟骨欠損モデルへの細胞移植にて軟骨の形成を確認しつつある。またPDMPCsとの共培養により臍帯血由来造血幹細胞支持能に関して、骨髄由来Stroma同様の増幅率を認めた。SCIDマウスへこの増幅細胞を移植すると、非増幅細胞にくらべて生着がよりはやい傾向がみられた。テロメラーゼ、Bmi-1遺伝子導入により細胞不死化することができ、遺伝子導入後の長期培養細胞またサブクローンにおける骨細胞及び軟骨細胞への分化能を維持していた。胎盤絨毛細胞の凍結保存を試みたところ、細胞の回収率はさがるものの、分化能を維持し、バンキングの可能性を示した。胎盤由来間葉系細胞は骨、軟骨、神経に分化しうる細胞を含み、再生医療における非血縁者由来の細胞ソースとして有効であろうとのデータが累積されつつある。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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