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2005 年度 実績報告書

軟骨形成マスター分子SOXトリオの上流、下流、修飾分子の解明のための戦略的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16390430
研究機関東京大学

研究代表者

池田 敏之  東京大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員 (80322759)

研究分担者 鄭 雄一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30345053)
川口 浩  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40282660)
中村 耕三  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
松原 全宏  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40361498)
キーワード軟骨分化 / SOX9 / p63 / ノッチシグナル / II型コラーゲン / SOX6 / 転写因子
研究概要

SOXトリオの上流分子をよりダイレクトにクローニングするため、とくに軟骨分化時に強く誘導されるSOX6のプローモーターをヒト・マウスエンブリオからクローニングし、46bpの最小エンハンサーとその活性型欠失変異配列を得た。これらを用いたサウスウェスタンスクリーニングの結果p63とNOTCH1が軟骨分化誘導因子であることを新たに同定した。NOTCH1の細胞内ドメインとp63の強制発現はレポーターアッセイ上SOX6のみならず、SOX9やII型コラーゲンの転写を活性化し、軟骨とは全く関係のない癌細胞株の代表であるHeLaにII型コラーゲンmRNAを誘導した。とくにp63は活性が強く、レトロウィルスにて強制発現すると脱分化軟骨細胞にアルシアンブルーの染色性を回復させた。またATDC5に導入したところ、II型コラーゲンのみならず肥大分化のマーカーであるX型コラーゲンも強く誘導し、軟骨の初期分化から肥大分化、アポートシスまで広く制御するより上位のマスター分子である可能性が示唆された。現在アデノウィルスを作成してin vivo投与の準備をすすめるとともに、ノックアウトマウスを繁殖して解析準備中である。II型コラーゲンプロモーターを活性化しSOX6のN末側のQ boxと結合する分子としてSNX3,SNX8,SNX19の3分子を同定した。SNX3は手指欠損や小眼球症をともなうヒトの遺伝病MMEPの原因遺伝子として知られており、軟骨分化についても一定の役割を持つと想定されるため、その機能を解析中である。S100A1、S100Bが軟骨の後期分化のネガティブレギュレーターであること、SOX9がこれら2遺伝子のプロモーターへの直接結合すること、を実験的に証明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 骨・軟骨の再生医療2005

    • 著者名/発表者名
      矢野文子
    • 雑誌名

      分子細胞治療 4

      ページ: 313-319

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Distinct roles of Sox5,Sox6,and Sox9 in different stages of chondrogenic differentiation2005

    • 著者名/発表者名
      Ikeda, T
    • 雑誌名

      Journal of Bone and Mineral Metabolism 23

      ページ: 337-340

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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