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2004 年度 実績報告書

骨肉腫再発巣および骨転移に対する臓器特異性プロモーターを用いた遺伝子治療臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 16390440
研究種目

基盤研究(B)

研究機関神戸大学

研究代表者

山本 哲司  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80220482)

研究分担者 秋末 敏宏  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90379363)
西田 康太郎  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (00379372)
後藤 章暢  神戸大学, 医学部, 助教授 (70283885)
白川 利朗  神戸大学, 医学部, 助手 (70335446)
キーワード遺伝子治療 / アデノウイルス / オステオカルシン / 臨床研究 / 遺伝子発現 / 骨肉腫
研究概要

基礎実験として、骨肉腫細胞株の細胞株を樹立した。16歳女性の大腿骨骨肉腫より生検時に採取した組織を継代培養し106代まで培養した。培養後の細胞株は、5匹ヌードマウス皮下に接種することにより、すべてのヌードマウス皮下に腫瘍塊を形成し、その組織は、元の骨肉腫組織と同様に骨形成型の骨肉腫であった。このヒト骨肉腫細胞株の様々な成長因子やサイトカインの遺伝子発現を解析した。その結果、本細胞株はstem cell factorおよびその受容体であるc-kitを遺伝子発現しており、さらに免疫学的検討により、それらの蛋白発現も認められた。また、既存のヒト骨肉腫細胞株MG63、KHOSについては、PDGF受容体、c-kit、VEGFおよびVEGF受容体(FLT1,KDR,FLT4,NRP1,NRP2)の遺伝子発現を解析した。MG63はPDGF受容体、c-kitともに発現を認めなかった。一方、KHOSはPDGF受容体の発現を認めたが、c-kitの発現は認めなかった。VEGPおよびVEGF受容体については、MG63はVEGFの発現を認め、VEGF受容体は5種類中4種類の発現を認めた。一方、KHOSはVEGFの発現を認め、VEGF受容体は5種類中3種類の発現を認めた。
臨床試験の予備基礎追試実験として、ヌードマウス皮下に骨肉腫細胞由来細胞株を接種した腫瘍モデルを作製した。使用した骨肉腫細胞由来細胞株はヒト骨肉腫細胞株MG63およびラット骨肉腫細胞株ROSである。ヌードマウス皮下にこれらの細胞株を接種し、腫瘍塊を形成させた後、Ad-OC-TK (Herpes Simplex Virus-Thymidine Kinase遺伝子をOsteocalcinプロモーターにより制御発現させるアデノウイルスベクター)を実験モデルの腫瘍塊病巣内に局所投与した後に、バラシクロビルを経口投与する実験系を作製した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Establishment and characterization of a KIT-positive and stem cell factor-producing cell line, KTHOS, derived from human osteosarcoma.2005

    • 著者名/発表者名
      Hitora T
    • 雑誌名

      Pathology International 55-2

      ページ: 41-47

  • [雑誌論文] Inhibitory effect of ST1571 on cell proliferation of human malignant fibrous histiocytoma cell lines.2004

    • 著者名/発表者名
      Kawamoto T
    • 雑誌名

      Anticancer Research 24-5A

      ページ: 2675-2679

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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