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2007 年度 実績報告書

ヒト骨転移腫瘍における特異的標的タンパク質の発見と新しい予防的治療戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16390445
研究機関久留米大学

研究代表者

永田 見生  久留米大学, 医学部, 教授 (50140687)

研究分担者 佐田 通夫  久留米大学, 医学部, 教授 (10162398)
津留 美智代  久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (90368887)
山口 岳彦  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80245125)
竹内 正弘  北里大学, 薬学部, 教授 (30317060)
佐藤 公昭  久留米大学, 医学部, 准教授 (90268912)
キーワードトランスレーショナルリサーチ / バイオマーカー / がん / 転移 / 予防 / アミノ酸構造 / 創薬 / 生存時間
研究概要

骨転移は,有効な治療方法はなく,骨は癌転移の好発部位であり,耐えがたい疼痛や麻痺あるいは病的骨折のために,日常生活活動や生活の質(QOL)に著しい障害が起こり,精神的な苦痛は想像を絶するものがある。骨転移緩和ケアの標準的治療の第一に挙げられるものは破骨細胞に選択的にアポトーシスを生じることによる治療法としてビスフォスフォネート(BP)がある。しかし,静注ゾメタ(ゾレドロン酸)による顎骨壊死の副作用が発症し,骨転移の予防製剤には使用が困難となった。
我々は,がんの骨転移を根治可能とし積極的治療へ繋がるヒト骨転移特異的血中タンパク質を発見した。骨転移バイオマーカー臨床試験は,患者自身の積極的ながん治療参加に繋がる。現在の骨転移の確定診断は,骨シンチグラフィー^<99m>Tc-MDP(370MB_q〜740MB_q/1回)であり,医療被曝の線量制限の問題等から,核医学検査の回数は制限される。その点,ヒト骨転移特異的バイオマーカーは,ルーチンの臨床検査から骨転移早期発見が可能となり,必要性,効率性,有効性の観点からも臨床医療に有用なものである。また,我々が発見した骨転移特異的タンパク質を次世代の骨転移予防製剤としての開発を国内外の共同研究者とおこなっている。
近い将来,骨転移は終末医療ではなくなる。
我々は,トランスレーショナルリサーチのトップランナーとして,日本国民に安全な安心されるがん医療を還元する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (5件) 備考 (2件)

  • [学会発表] ヒト骨転移バイオマーカー臨床試験結果報告2007

    • 著者名/発表者名
      津留 美智代
    • 学会等名
      第5回日本ヒトプロテオーム機構(JHUPO)大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20070729-31
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] プロテオミクスからのヒト骨転移バイオマーカーの発見とその臨床的有用性2007

    • 著者名/発表者名
      津留 美智代
    • 学会等名
      第2回日本臨床プロテオーム研究会(JSCP)、第4回日本ヒトプロテオーム機構(JHUPO)連合大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20070729-31
  • [学会発表] A New Preventative Strategy Targeting a Specific Novel Protein against Human Bone Metastases2007

    • 著者名/発表者名
      永田 見生
    • 学会等名
      AstraZeneca R& D Alderley Park 創薬研究所
    • 発表場所
      英国
    • 年月日
      2007-10-01
  • [学会発表] プロテオミクスからのヒト骨転移バイオマーカーの前臨床試験2007

    • 著者名/発表者名
      津留 美智代
    • 学会等名
      第5回北里疾患プロテオーム研究会
    • 発表場所
      神奈川
    • 年月日
      2007-08-01
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] ヒト骨転移バイオマーカー臨床試験結果報告2007

    • 著者名/発表者名
      津留 美智代
    • 学会等名
      第3回日本臨床プロテオーム研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-04-28
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [備考]

    • URL

      http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/orth/index.html

  • [備考]

    • URL

      http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/orth/nichidoku/index.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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