研究課題/領域番号 |
16390484
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
古屋 信彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80107606)
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研究分担者 |
鎌田 英男 群馬大学, 医学部, 講師 (40251102)
近松 一朗 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (30301378)
豊田 実 群馬大学, 医学部, 助手 (70344942)
宮下 元明 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30400740)
坂倉 浩一 群馬大学, 医学部, 医員 (40400741)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 認知科学 / バーチャルリアリティー / 脳磁図 / 前庭皮質 |
研究概要 |
持続するめまい感、浮動感などは代償機構が十分に働かないために生じると考えられている。研究は1)代償機構に関与するスライス標本を用いた研究と培養神経細胞による軸索成長係わる細胞シグナリングについての研究、2)仮想現実空間刺激による前庭皮質の研究、から構成される。本年度は脳内化学伝達物質に関係する動物実験とヒトにおける前庭皮質の研究について報告する。本年度は脳内化学伝達物質に関係する動物実験とヒトにおける前庭皮質の研究について報告する。1)細胞間シグナル伝達システムにおいてCD47とSHPS-1は共に受容体型膜蛋白質で、互いの細胞外領域が相互作用して双方向にシグナルを伝え機能すると考えられている。しかしCD47-SHPS-1系の神経系での生理機能やシグナル動態は不明である。そこで今回、主にCD47側の機能及びシグナル動態について培養神経細胞を用いた解析を行った。神経細胞上のCD47分子はSrcからVav2,FRG,そしてRac,Cdc42と各種シグナル分子の活性化の経路を介して神経突起の形成に重要な役割を果たし、さらにSHPS-1との相互作用によりCD47はフィロボディア・スパイン形成を調節することを明らかにし、神経系におけるCD47-SHPS-1系の機能について解明した。2)前庭皮質での研究ではvectionを感じる条件で両側PIVCMST野など従来指摘された領野に電流源が推定されたが個体差も見られた。周波数解析ではβ波成分の増強が右側頭葉表面に見られた。側頭葉表面の活動性の増強はその深部にあるPIVCやMST野の活性化が表出したものと考えられる。vectionを感じない条件刺激では、特定領域での電流源は推定されず、周波数解析ではβ波の振幅増強が消失していた。
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