研究課題/領域番号 |
16390488
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 助手 (50335270)
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研究分担者 |
藤野 清大 京都大学, 医学研究科, 助手 (50359832)
喜多 知子 京都大学, 医学研究科, 研究員(科学技術振興)(常勤形態) (20362519)
船曳 和雄 京都大学, 医学研究科, 研究員(科学技術振興)(常勤形態) (00301234)
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キーワード | 細胞移植 / 内耳 / 遺伝子治療 / 骨髄由来細胞 / 神経栄養因子 |
研究概要 |
本年度は、非ウイルスベクターによる培養細胞への遺伝子導入効率と導入された遺伝子により合成される蛋白質の定量および活性の評価を行った。ベクターとして、カチオニックゼラチンを用いて、ヒト末梢血由来血管内皮前駆細胞へのレポーター遺伝子の導入実験を行ったところ、既報同様細胞の貪食による細胞への遺伝子の取り込みが確認された。しかし、血管内皮前駆細胞を得るためには多量の末梢血が必要であり、体外での培養増殖がきわめて困難であった。したがって、内耳への移植後の細胞生着率を考慮すると移植細胞の準備という点で問題があるのではと考えられた。骨髄由来間葉系細胞について、カチオニックゼラチンによる遺伝子導入効率を検討する目的で、エレクトロポレーション法との比較を行ったところ、十分な遺伝子導入が期待できないと考えられた。このため、糖鎖を認識するタイプのゼラチンベクターを開発し、導入効率を解析したところ、良好な結果が得られており、解析を継続している。次に、細胞を遺伝子の運び屋として用いた場合の分泌されるタンパクの定量的評価を行う目的で、骨髄由来間葉系細胞と同様に間葉系の細胞であり、培養の簡単なNIH3T3細胞を用いて、いくつかの非ウイルスベクターによる脳由来神経栄養因子の遺伝子を導入し、培養液中のタンパク量をELISAにて解析した。また、このタンパクの活性を調べるためのシステムとして、ラセン神経節細胞および神経幹細胞培養系での神経突起伸長を定量的に解析する方法の開発を行った。また、移植のレシピエントとなる疾患モデル動物の開発とその病態の解析を行い、導入すべき遣伝子、理想的な移植細胞についての検討を行った。
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