研究分担者 |
加治 優一 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (50361332)
岡本 史樹 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (30334064)
平岡 孝浩 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (30359575)
木内 貴博 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助手 (10361346)
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研究概要 |
眼の光学的要素の変化に重点を置きながら,種々の疾患および病態における視機能を,視覚の質(quality of vision)の観点から検討した. まず,屈折矯正手術(LASIK)後の患者において,瞳孔径と高次波面収差,コントラスト感度の関係を検討し,瞳孔径大きな眼では球面収差がコントラスト感度に大きく影響を与え,瞳孔径が小さな眼ではコマ収差がコントラスト感度に主に影響することを見いだした(IOVS 2006;47:1334-1338).光学部径6mmのシングルピースアクリソフとスリーピースアクリソフの臨床成績を比較し,光学的にも両者に差がないことを報告した(Ophthalmology 2006;113:585-590).LASIK術前後で視神経乳頭と視神経繊維厚を測定し,術後一年でも両パラメータに変化がないことを明らかにした(J Refract Surg 2006;22:372-375).Hartmann-Shack像を光学的に解析することにより,水晶体の散乱を定量できることを示した(Jpn J Ophthalmol 2006;50:323-333).正常眼においても眼球の高次波面収差とコントラスト感度が相関することを見いだし,報告した(Ophthalmology 2006;113:1807-1812).角膜の前面だけでなく,後面の情報を考慮に入れて円錐角膜眼を検出する方法を開発した(Jpn J Ophthalmol 2006;50:409-416).オルソケラトロジー患者における角膜の光学特性の変化について定量的に解析し,報告した(Cornea 2006;25:S59-63).次報では,オルソケラトロジーにおける高次波面収差の変化について解析して報告した.(IOVS 2007;48:550-556).
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