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2006 年度 実績報告書

顎骨骨質診断法開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16390573
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

佐藤 博信  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (00145955)

研究分担者 松浦 尚志  福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (60330966)
都築 尊  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (70330967)
松永 興昌  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (50389409)
生山 隆  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (00389412)
キーワード骨質 / 下顎骨 / 骨粗鬆症 / 骨形態計測 / コラーゲン / 老化促進マウス
研究概要

老年性骨粗鬆症患者は抜歯後の急速な歯槽骨の吸収をきたすなど少なからず歯科医学的にも問題となっているが,骨粗霧症患者の顎骨が骨粗霧症の性状を呈しているか否かについては議論の最中である.本年度は,老年性骨粗霧症のモデルマウスであるSAMP6とそのコントロールマウスであるSAMR1を用いて,SAMP6の下顎骨が骨粗霧症様の性状を呈している可能性を明らかにするために,骨の構造学的および材料学的見地から,それぞれ骨形態計測学的検証およびコラーゲン生化学的検証を試みた.6ヶ月齢SAMP6はSAMR1に比べ,下顎枝の皮質骨が薄く,歯槽骨の海綿骨量も少なかったことから,SAMP6の下顎骨は組織学的に骨粗鬆症様構造を呈していることが判明した.骨基質蛋白中に占めるコラーゲン量の割合も,SAMP6はSAMR1に比べ少なかったことから,SAMP6の下顎骨は材料学的特性としても弱い可能性が示唆された.また,コラーゲンのリシン基の水酸化が,SAMR1に比べSAMP6では多かった.水酸化したリシン基には糖鎖が結合しやすく,結合した糖鎖が多くなるとコラーゲン線維が細くなる現象が起こることが明らかにされていることから,おそらく,SAMP6の下顎骨のコラーゲンは線維が細いことが推測され,力学的に弱い可能性が考えられた.以上のことから,老年性骨粗霧症患者の顎骨は,全身骨と類似して構造学的および材料学的見地から,骨粗霧症様の骨性状を呈している可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Histological comparison of the mandible and femur in senescence-Accelerated mice whose femurs differ in biomechanical properties.2006

    • 著者名/発表者名
      Matsuura T, Tokutomi K, Daigo Y, Katafuchi M, Sato H
    • 雑誌名

      Journal of Bone and Mineral Research 21・Suppl1

      ページ: S209

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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