研究課題/領域番号 |
16390582
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
橋本 賢二 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60094166)
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研究分担者 |
加藤 文度 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (60204492)
田中 秀生 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (30362205)
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キーワード | PDT / 組織内刺入回転移動 / 誘導針 / 直針付き彎曲チューブ / 弱彎針付き彎曲チューブ / 強彎針付き彎曲チューブ / ポルフィマーナトリウム / 高出力半導体レーザー |
研究概要 |
現在使用している直針型の組織内刺入回転移動式PDT用の、設備・備品は動物実験用・臨床用ともに現有しているが、彎曲型のものはない。現在臨床で使用しているものは、放射線組織内照射用のマイクロセレクトロン用のチューブで、誘導針を一方から刺入し組織内を貫通させ、対側に出てきた誘導針の先端をチューブにさし込み、刺入した方に引き抜く方式である。当初、この誘導針を適宜彎曲させる方法を考えたが、組織内を貫通するのはチューブのみであるため、チューブが上手く引き出せない可能性があること、チューブが組織内で圧迫・屈曲・ねじれなどにより導光ファイバーが通せなかったり、回転移動できないことも多いので、チューブの先端に誘導針の先だけをつけ、先端を組織内で止めてもチューブ内に血液などが入らないようにし、チューブを外套としチューブ内に可塑性の芯棒を入れ組織内に刺入した後、芯棒を刺入した方に抜き取り、導光ファイバーを挿入して、直針型と同様に回転移動照射ができるような「芯棒付き組織内刺入用チューブと誘導針」を試作・改良した。 現在までに試作したものは直針付きの彎曲チューブで、刺入は容易に行えるが直針であるため組織内での軌道が直線的になってしまう。 現在、直針、弱彎針、強彎針付き彎曲チューブを試作・改良しており、動物に使用し更に必要な改良を行う。また直針、弱彎針、強彎針付き彎曲チューブで照射条件を検討し、部位による光量を調べ差異について、修正方法を検討する。さらに導光ファイバーの先端角度を変え、至適照射条件を病理組織学的に検討する。光感受性薬剤としてポルフィマーナトリウムを、エキシマ・ダイ・レーザーを励起光として用いているが、高出力半導体レーザーによるPDTの可能性についても検討している。
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