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2004 年度 実績報告書

口腔扁平上皮癌におけるリンパ管新生因子VEGF-C局在の免疫走査電顕法による解析

研究課題

研究課題/領域番号 16390596
研究種目

基盤研究(B)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

杉原 一正  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00117516)

研究分担者 上川 善昭  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (30332901)
新田 哲也  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10325813)
別府 真広  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00363648)
上川 泰子  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教務職員 (70253903)
キーワード口腔扁平上皮癌 / VEGF-C / 免疫走査電顕法
研究概要

口腔扁平上皮癌において所属リンパ節転移は、その予後を左右する重要な因子である。舌癌をはじめとする口腔扁平上皮癌は、その発生母地である舌などの口腔軟組織がリンパ管やリンパ流に富むために、比較的早期から所属リンパ節に転移しやすい。今回、所属リンパ節に病理組織学的に転移を認めた口腔扁平上皮癌24例の生検標本を用いて、細胞増殖能マーカーのKi-67、血管内皮細胞成長因子のVEGF-C、腫瘍血管内皮細胞マーカーのCD105(Endoglin)、およびリンパ管内皮細胞のマーカーのD2-40を用いて、免疫組織学的検索を行った。
その結果、口腔扁平上皮癌組織におけるKi-67およびCD105の発現と所属リンパ節転移との関連性は認められなかった。一方、口腔扁平上皮癌組織におけるVEGF-Cの発現と所属リンパ節転移は、強い関連性が認められた。また、口腔扁平上皮癌組織においてD2-40陽性のリンパ管数と所属リンパ節転移は、強い関連性が認められた。
このことより、生検時の口腔扁平上皮癌組織におけるVEGF-CとD2-40の陽性所見は、所属リンパ節転移を予測する重要なマーカーとなりうることが示唆された。
今後、さらに検索症例数を増やすとともにin situ hybridization法を用いた遺伝子レベルでの解析ならびに免疫走査電子顕微鏡によるこれらのマーカーの細胞内局在の検索を行い、口腔扁平上皮癌細胞のリンパ管から所属リンパ節への転移巣の形成過程を明らかにしていく予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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