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2004 年度 実績報告書

歯周病原性細菌P.gingivalisの自然免疫逃避機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16390614
研究種目

基盤研究(B)

研究機関長崎大学

研究代表者

吉村 篤利  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70253680)

研究分担者 原 宜興  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60159100)
中山 浩次  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80150473)
内藤 真理子  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20244072)
キーワード歯周病原性細菌 / 自然免疫 / 免疫逃避 / 蛋白分解酵素
研究概要

歯周病原性細菌P.gingivalisの自然免疫からの逃避機構を検討するために、gingipain欠損株P.gingIivalisからgingipainにより切断・不活化されるTLR2、TLR4非依存性の自然免疫活性化因子の精製、同定を試みた。
まず、P.gingivalisのrgpA rgpB kgp遺伝子変異株KDP136を嫌気条件下で培養し、対数増殖期後期に集菌した。洗浄後に低濃度の界面活性剤で菌体表層成分を遊離させ、可溶化成分を抽出した。可溶化菌体表層成分をイオン交換クロマトグラフィーを用いて分画し、各画分で、LPSやリポ蛋白等に非応答性のNF-κBレポーター細胞(7.19細胞)を刺激し、TLR2およびTLR4非依存性自然免疫細胞刺激活性を測定して活性画分をスクリーニングし、粗精製試料を得た。
上述の粗精製試料をトリプシンで処理すると活性は消失し、また熱処理によっても活性は消失した。このことから、この画分に含まれる自然免疫刺激活性は主に蛋白成分に由来するものと考えられた。
また、この粗精製試料でヒト末梢血単核球を刺激するとIL-1βが産生され、IL1-βの産生は抗TLR2抗体および抗TLR4抗体の添加によって抑制されなかったが、抗CD14抗体の添加により部分的に抑制された。このことから、この粗精製試料はTLR2およびTLR4非依存性にNF-κBを活性化するが、CD14には部分的に依存性であることが明らかとなった。現在、この試料の精製をさらに進め、活性を保有する分子の同定を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 自然免疫系による歯周病原性細菌の認識機構についての解析2004

    • 著者名/発表者名
      吉村篤利
    • 雑誌名

      日本歯周病学会会誌 46・2

      ページ: 94-100

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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