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2004 年度 実績報告書

口腔微生物由来の発癌物質(アセトアルデヒド)の臨床的評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16390618
研究種目

基盤研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

山下 喜久  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (20192403)

研究分担者 中野 善夫  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (80253459)
武藤 学  国立ガンセンター研究支所, がん治療開発部, 室長(研究職) (40360698)
キーワードアセトアルデヒド / 発癌物質 / 呼気成分分析 / 口腔細菌
研究概要

平成15年度までの研究で開発したアセトアルデヒドの定量法は、口腔内におけるエタノールからのアセトアルデヒドの産生能を調べる目的で、トリフルオロメトキシベンジルを用いてアセトアルデヒドをヒドロキシルアミン誘導体化してHPLCで分離後、210nmの吸光度の測定を行うものであった。本年度の研究では、口腔内においてエタノールのみならずグルコースからのアセトアルデヒドの産生能が測定できるように、より高感度なアセトアルデヒドを測定法の開発を試みた。まず、測定感度を向上させるため、210nmの吸光度の測定に替えて、ヒドロキシルアミン誘導体化したアセトアルデヒドをGC/MSによって測定する方法の応用を試みた。本法では、5%のグルコース水溶液10mlで30秒洗口後、口腔由来の気相50mlをシリンジでTFBAカートリッジ(住化分析センター社製)に捕集し、これを1mlのアセトニトリルで溶出して、溶出液の適当量をGC/MSで分析した。本法による測定結果をHPLCで測定した場合の感度と比較険討した結果、洗口に用いるグルコースの濃度、洗口時間ならびに気相の採取量などについて、より感度の高い測定が可能な測定条件を決定できた。また、TFBAカートリッジに捕集されたアセトアルデヒドの安定性について検討を加えた結果、捕集後1週間カートリッジを常温で保存しても、測定されるアセトアルデヒド濃度に変化がないことが確認できた。現在、近年開発されたCNETカートリッジによる捕集を応用した測定方法について同様な確認実験を進めており、CENTカートリッジを用いた測定方法の有用性について検討を加えて、来年度に向けての研究方向を確立している。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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