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2004 年度 実績報告書

療養病床におけるせん妄・転倒の発生率,抑制・安全具の使用状況と関連要因

研究課題

研究課題/領域番号 16390626
研究種目

基盤研究(B)

研究機関藍野大学

研究代表者

綿貫 成明  藍野大学, 医療保健学部, 助教授 (20270902)

研究分担者 矢野 正子  藍野大学, 医療保健学部, 学部長(研究職) (00251215)
菅田 勝也  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20143422)
酒井 郁子  千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教授 (10197767)
武村 雪絵  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70361467)
キーワードせん妄 / 転倒 / 転落 / 抑制 / 安全具 / 組織文化 / 北欧 / 北米
研究概要

高齢患者の(1)痴呆罹患率とせん妄の発生率,(2)転倒・転落の発生率,(3)抑制・安全具使用状況,(4)看護職員の組織文化について,発生率・使用状況・関連要因を探索した。文献調査では,文献データベースから国内外の研究レビューを行い,定義と研究手法の洗練を行った。
先進モデル施設調査:北欧の急性期ケア3病院の看護管理者・研究者への面接調査では,標準化スケールや指標を活用したケアの質監視,ケア人員の充実と教育,環境のバリアフリー化が組織文化の特色であった。北米の急性期ケア5病院における臨床専門看護師と看護管理者への面接調査では,標準化スケールを活用したケアの構造化・標準化,精神看護領域専門の患者対応法,抑制に関する北米基準の順守徹底が挙げられた。同国の長期療養1施設では,せん妄評価項目を含む全米基準MDSに基づいたケアプランの連動を調査した。その結果,多職種協働・連携システムの構築,最低品質の保証システム,データ活用とケアの改善・標準化が体系的に行われることが,ケアの質向上に必要な組織文化であった。国内では,先進的な高齢者ケアを特色とする病院の臨床専門看護師に面接し,病棟独立運営性の導入と競争原理による質向上,サービス顧客(職員相互を含む)評価と人事への反映,年単位の職員教育目標の明確化と徹底などが,ケアの質向上に貢献する組織文化であった。
多施設および介入調査の予備調査として,協力の得られた関東首都圏の大学附属病院において,せん妄に関する看護職員参加型の問題解決・臨床改善支援を行った。定期学習会により,ケア実践課題や方策を特定し,標準化スケールの使用について看護師の訓練と臨床実践導入,予備データ収集および予備解析を行った。また,睡眠活動パターン測定器の予備調査を実験室内にて実施した。今後は,現象発生率測定の信頼性を高める方法を継続検討し,施設調査を通して患者アウトカム測定を行う。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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