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2005 年度 実績報告書

電子カルテシステムにおける看護実践用語分類の実態調査及びモデル構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16390630
研究機関北里大学

研究代表者

黒田 裕子  北里大学, 看護学部, 教授 (90234616)

研究分担者 小田 正枝  西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (80194562)
中木 高夫  日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40110564)
山勢 博彰  山口大学, 医学部保健学科, 教授 (90279357)
岡崎 寿美子  北里大学, 看護学部, 教授 (30185417)
柏木 公一  国立看護大学校, 看護学部, 講師 (20334378)
キーワード看護学 / 看護実践用語分類 / 電子カルテシステム / 看護診断 / 看護記録
研究概要

前年度の調査結果を受けて、臨床で実際に電子カルテシステム(以下、電子カルテ)を取り扱っている看護師の電子カルテに対する意識を明らかにする必要があると考えた。前年度実施した2,127施設から回答のあった葉書調査から、本邦で看護部門に電子カルテが稼働中であると判明した301施設の看護師を目的母集団とし、協力が得られた388名の看護師に2005年12月〜2006年2月に渡って、電子カルテに対する意識を調査した。結果、看護師は情報の表示、業務の効率化、連携に関しては電子カルテが役立っているとした一方で、思考の伴う看護過程についての意識が低かった。
さらに、患者への看護実践過程を記録する看護過程において、臨床で実際に看護師がどのようなことを思考して電子カルテを取り扱っているのかを明らかにすることが必要であると考えた。電子カルテが稼働中の施設の看護師計50名を研究参加者とした半構成的面接調査を、2005年12月〜2006年3月にわたって実施中である。現在のところ、看護師の思考は電子カルテであろうとなかろうと機能させなければならない思考過程に相違がないこと、情報収集やアセスメントには時間を要していること、内蔵されている看護実践用語分類を精通しなければ、看護計画部分の用語抽出には困難があることが明らかとなっている。今後も面接調査は継続させて、結果をまとめ、次年度のモデル構築という課題に向けて討議資料として位置づけていく予定である。
一方、電子カルテを提供しているベンダー企業の1社に対して2005年10月に、看護部門に電子カルテを導入していく際の困難点についてヒアリング調査を行った。結果、当該ベンダー企業が開発中のハード及びソフトウェアの問題や契約している施設との関係性などの問題は判明したが、本研究に有意義な結果は見いだせなかったので、ベンダー企業を対象とした調査を続ける必要はないと考えた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 定着させようNANDA看護診断-NANDA-NIC-NOCの実用可能性を探る2006

    • 著者名/発表者名
      黒田裕子
    • 雑誌名

      看護診断 11・1

      ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 看護支援システムの稼働状況-予備的研究としての半構成的面接調査報告2006

    • 著者名/発表者名
      相良かおる他
    • 雑誌名

      看護診断 11・1

      ページ: 18-28

  • [雑誌論文] 看護診断を理解するために-中範囲理論の位置づけと理解2006

    • 著者名/発表者名
      中木高夫
    • 雑誌名

      看護診断 11・1

      ページ: 78-82

  • [雑誌論文] 電子カルテシステムの導入状況に関する調査報告(第1報)2005

    • 著者名/発表者名
      相良かおる他
    • 雑誌名

      看護診断 10・2

      ページ: 149-150

  • [雑誌論文] 電子カルテシステムの導入状況に関する調査報告(第2報)2005

    • 著者名/発表者名
      小田正枝他
    • 雑誌名

      看護診断 10・2

      ページ: 151-153

  • [図書] 黒田裕子の入門看護診断-看護診断を使った看護計画の立て方2005

    • 著者名/発表者名
      黒田裕子
    • 総ページ数
      139
    • 出版者
      照林社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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